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「タイムマシンにさよなら」

 こんにちは。
 先日、ついにレコ発ライブを終えました。ご来場の皆さんは本当にありがとうございました。ていうかもう2週間経ったんですね、、率直に申し上げますともうタイムマシン欲しいですよね。。。笑

 なかなかに盛況でしたね〜。オープンから結構な人数のお客さんが入ってくれて、そのおかげか対バンのみんなもバチバチに熱いライブをやってくれました。いや、逆かな。対バンが間違いないメンツだったから、お客さんもそこを信じてきてくれたのかも。その思いに応えてバンドも盛り上がって、、とにかく相乗効果ですよね。
 僕たちはというと、そのライブを見ながら「こいつら呼んでよかった!」と思うと同時に「このメンツのこの流れで俺らトリなん?やばいのでは?」と震えておりました。笑

 このライブに向けては、長い道のりがあったと言いますか、語るに語り尽くせない出会いがあってですね、、、笑
 まず、エマージェンザですよね。あれが終わった時にこの記事を書いて、さあ気合を入れねばなとスタートしました。
  「レコ発ライブをする」という話は、実は年明けから始まっていました。去年の終わりに前いたメンバーが作った曲のCDを出したので、今回は3人でできることを詰め込んだ作品を出そう、というのが当初思ってたことだった気がします。
 この段階では、まずエマージェンザでたくさん応援に来てもらわなきゃということに必死で、レコ発ライブのプロジェクト自体はまっさらな状態でした。ぼんやりしまくってたなあ。めちゃくちゃ小さな繋がりを利用して、名のあるバンドに来てもらうか!?とか、メンバーそれぞれ好きなバンド何組も呼んで、3daysにするか!??とかいうめちゃくちゃな案が出てたような。笑
 まあ、そんなのも落ち着いて、結局対バン相手は、活動の途上で知り合ったバンドに決まりました。ハコを押さえてから対バンしてオファーしたってバンドもいます。
 不思議なことに、決定したバンドはどのバンドも出演に際して即答で「出ますよ!よろしく!」と言ってくれたんですよね。二つ返事でした。出てほしいのと出たいのとがマッチしたのか、先過ぎてスケジュール余裕だったのか笑、とにかくこのとき、勢いのあるライブになりそうな予感がなんとなくしましたね。そのバンドの紹介は別の記事にて。
 そうやって対バンがめっちゃ前向きに参加してくれたことに重ね、sewanokakaru33さん、コココロの岡本崇さん、それから写真を撮ってくれた岡本くんといったクリエイターたちも、協力を依頼してすぐに返事をくれました。みんな、バンドマンや音楽に直接携わる人たちとはまた違う切り口でバンドを見つめ、写真や映像、あるいはイラストという形に表してくれた素晴らしい人たちです。感謝ですね。
 大学の後輩だった岡本は、元から写真が趣味でサークルのライブもよく撮ってるのを知ってたのですが、あのアー写を撮影する日程と場所だけ伝えてお願いしたら、これもほぼ二つ返事でした。無茶振りに応えてくれてありがとう、、笑
 みみさんは、僕ではなくて宮崎さんが最初にエマージェンザの会場で知り合ったのですが、これまたその場でバンドメンバーをイラスト(みみっ子)にしてくれて、そこからフライヤーにグッズにと色々お願いしました。デザイナーって職業と直に触れ合ったのも初めてでしたが、僕らがのんびりしてるのに対して仕事がいつも早いから感動してました。笑

 そして、MVを撮ってくれたおかもしさん、これも出会いが衝撃的だったな。「ウパルパ猫dogプロペラ猫dogいぬ」ってバンドで対バンしたのがきっかけだったのですが、スクリーンを張った本格的な映像演出に度肝を抜かれたのをよく覚えています。PLAYTECHのギターとプロジェクターをぶっ壊しにかかったのヤバかった。ステージ降りてMV作ってるって話してたり、その後の打ち合わせの中ではめちゃめちゃ良い人だったのがまた良かった。笑
 MVは色調に特徴があって、演者の微細な表情のつけ方も見逃さないカメラの感じが良いですね。どの目線やねんて感じですが。プロって違うなあと。参加してくれたエキストラのみんなにも感謝ですね。

 他にも、ブッキングのたびに相談に乗ってくれるライブハウスのかた、RECエンジニアの皆さん、業者さん。
 それと何より、聴いてくれて来てくれたお客さんですよ。バンドってやってるのは3人なんだけど、本当にたくさんの人に支えてもらって頑張れてるなあと思います。3人じゃどうにもならない。ケンカも多いし。笑
ライブの何日か前までホント、冒頭の集合写真がスカスカだったらどうしようってずっと不安だったんですけど笑、ライブの始まって、僕らの番になって、そんな不安消し飛びましたね。奥の方までしっかり見てくれてる人がいて、なんかウゥワーってなって笑、あとは何だったかハッキリとは覚えてないですが、ただ楽しくやれたことが感覚として残っています。間違いなく今年いちばんのライブだったのですが、皆さんあっての良いライブですよ。そこはあの記念写真が物語ってます。ありがとうございます。

 ライブでもくどくどとお話したとおもうんですけど、「タイムマシンにさよなら」というタイトルにはそれなりに込めた思いがありまして。宮崎さん命名なんですが。
 もしもタイムマシンがあったら、僕はとりあえず自分の過去を修正したいなってめっちゃ思うんですよね。心ゆくまで修正できたら、もっと幸せな人生あっただろうなと。
 でも、そういうのって多分よくできてて、一個変えたら全部変わっちゃうんじゃないかとも思います。僕が中学生になって部活選ぶときに、美術部じゃなくて野球部とかに入ってたら、もっと精悍な男になってたかも知んないけど笑、まず聴く音楽が変わって、ギターを手にすることも無かったかも知れない。そもそも、音楽にまったく興味なかったかも知れない。そうなったら、たとえば僕の友達はほとんど音楽とギターを通じて知り合ったから、それも全部ただの他人になってしまう。バンドメンバーも、こないだのライブも、全部変わってしまう。写真も無かった。
 ……ここまで考えたときに、それってもはや幸せなのかな?と思ったんですよ。実際分からないけど、今の僕の感覚からいくと、ああやってみんなの前でライブができて、たくさんの人に曲を聞いてもらえてるなって感じられることのない人生って、もう考えられないわけで。それぐらい今こうやってメンバーとバンドやって生きてるのが楽しいし、これ以外でこれ以上って多分ないし、だったら、タイムマシンにさよなら、ってね。

 過去を変えたいっていうのは、裏を返せば今の自分は間違ってると言ってるようなものじゃないですか。「金環日食」で言ってるように、失敗も成功も、今までの自分が今の自分を作っているのだとしたら、今だけじゃない、自分の今まで全部が間違ってるってことになってしまう。そうやって生きるのってしんどいじゃないですか。
 もしこれまでが失敗続きの、遠回りの人生で、今の自分が失敗まみれでどうしようもないって思うなら、成功する未来を今からがんばって作ればいい。そこに遅すぎたってことはおよそないと思います。明日には新しい生活がやってくる。どんな名画や名作より、ステキなやつがきっとやってきます。
 説教くさい感じになっちゃいましたが笑、「タイムマシンにさよなら」というアルバムは、そういう風に未来への希望をずっと持ち続けるための歌が詰まった作品になったなあと思います。たくさん聴いてください。折に触れて、アルバムの中の言葉やメロディが皆さんの心に響きますように。

 一つの大きい仕事が終わって、ベリーバッドアラモードはまた次のライブに向けて、次の作品に向けて走り出しています。ライブでも、アルバムにまだ入ってない新しい曲をやりました。その後のスタジオでさらに新しい曲を合わせて、これはまたみんなに聞いてほしい歌ができちゃったな〜と思ってます。お楽しみに!

 年内はバンドライブないですが、杉本単体で弾き語りとか、行けそうなところは行こうと考えています。要チェックや!
 これからもベリーバッドアラモードをよろしくお願いいたします!レコ発ありがとう!!

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