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歌詞

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ひとりとみんなの狭間で。
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2018年11月の記事一覧

ナイフ

鉛筆になったみたいだ 紙切れの上を 忙しく走り回って 丸まって行くよ 間違えたとこは消してきた バレないうちに 間違えたことはどうやったって 消せやしないのに こうやって 死ぬのかな そして僕は君に出会った ナイフのようにひどく尖った あの夜の言葉がいま 心の中丸まってしまった 鉛筆の先 削り出して 剥き出しでゆく やたら便利な世の中だ 紙もペンもいらない けど 電池が切れたらおさらば 相手にもされない 怪我しなきゃ 良いのかな そして僕は君に触った 

風が吹いたら

寒くなった街で行く人 すれ違う人 暗くなってきたら どこなと消えてく 音楽は僕の耳元で愛を歌うよ こんなにも僕は 一人でいるのに ポッケの中で回る世界からも 街からも外れて 僕はどこへ? 風が吹いたら ゆらゆらと ただ揺れるだけで 今日もどこへも やっぱりまた行けやしないな 気を遣って僕に コートを選んでくれた 似合うねって 何で 苦笑いしてたの 最初から分かってたよ やさしいね ウソつきな君は僕に告げた 「風が吹いたら 君のこと迎えに行こうか」 お気

金環日食

西暦2009年ある日 誰もが真昼の黒い星眺めた この世で一番長い瞬間が 僕らを虜にしてしまった 今度会えるのは 2035年 ぼんやり待っていたら大人になってしまう 巡るよな運命があるのならば あの日の太陽と月のように 僕らもどこかで重なるのかな スクリーンの向こうの未来 2020年のタイムマシーン 夢幻? こんなはずではなかったのに お金と戦争の世界 わけわかんないや 18も28も大して変わんないよ この先に何かが見えているのかさえ 僕らは星ほど美しくない だ

ストーリー

僕のカバンはいつも大きい 君への言葉が詰まってるんだ いつ何時なに言われても 君を笑わせる準備はできてる だけど君といる時にはね その鞄を忘れてきちゃうんだ 同じ時同じ場所にいる なんだか何も言えなくなるんだよ でも 言わなくちゃ 手ぶらの僕をちゃんと伝よう どんな名画や名作より 僕ら素敵なストーリーを生きてる 言葉が間に合わないくらい目まぐるしく それでいて愛おしい 君と過ごす時間だけじゃない 僕らが生きてる今がすべて 考えるヒマがもったいない 伝えなきゃ 素直