偏りのある子供の受験(1号編)③直前

年が明け、正月休み。
姪は別の個別指導を併用していたので、そこの自習室へ。
1号は、集団塾も個別指導塾もお休みだったので(ノンビリしてるなー)、親戚が集まっている間、姪の部屋を借りて自習していた。
 …後々「あの時はほとんど寝てた」と言われ「やっぱりな」と思ったが。
勉強させるというより、親戚から「どこ受けるの」とか余計な事を詮索されたくないから「逃がした」の方が強かった。誰とも会わずに半日過ごすという時間は、あの時の1号には必要な時間だったと思っている。
12歳が「中学受験」という戦いに挑むのに、ずーっと戦闘態勢で動く事など本来はとても難しい事で、ガス抜きは必要。

1月中旬が試験なので、申し訳ないが、小学校には「受験が終わるまでお休みします」と年末に連絡してあった。実際、インフルエンザで学級閉鎖が起きまくっていたので、「10日程度休んでも罰は当たらないだろう。それより感染症から離さなければ」と思っていた。
その為というのもなんだが、クラス委員を4年生~5年生ずっとやっていたし、私もPTA役員をやって学校には貢献してきたので「ちょっと休む位は多めに見て貰えるだけの事してきましよね」という感じ。

学校にクレーム入れまくって嫌われている保護者も、塾ママの中には数名いたけど、学校を敵に回して良い事なんて1つも無い。全滅した場合、地元の公立校に行く予定だったから、変な敵など作れない。
仕事しながら学校の役員をし、子供会の会長までやるのは本当にしんどかったが、「地域で浮かない」「(嫌味じゃなくて)大変ね、頑張ってね」と言って貰えるようにしておくのは、必要だと思う。
実際、学校から何も言われなかったし「合格目指してがんばれ!」と担任に言われたらしい。担任の先生もちょっと変わり種で「一般企業の技術職から小学校の先生になった人」で、1号と相性が良かった。

ちょうどその頃、私は6年務めていた仕事を辞めた。
受験対応の為というより、前年度に職場でクーデター?が起こって、6人の部署なのに3人辞めて、私も「こりゃダメだ」と思ったので12月で退職していた。
なので、ガッツリ1号の受験対応が出来て良かった。
専業主婦の塾ママが多い中、仕事しながら中学受験に対応するのはかなりキツかったが、最後の2週間は親としてもめちゃくちゃ頑張った。

塾からは「鉄砲玉的な"無理め校"」の受験をかなり勧められたが、子供の人生を塾に左右されたくなので、無視した。
高校受験と違って複数受験可能であるが故に、「数うちゃ当たる」人員にされそうになるが、それでもし合格したとしても、実力の伴わない学校で苦労するのは目に見えている。
なので、志望校の前期・後期、抑え校の前期・後期の4回を受験した。
対策が2校で済んだので、科目によっては過去問を13年分やれてよかったと思う(大体は10年分やった)

受験期。
抑え校前期が最初だったのはラッキーだった。雰囲気慣れという意味で。
早朝に起き、うどんを茹で、1号を起こして食べさせる。
持ち物を確認し、個別指導塾からの寄せ書き&お守りをバッグに。
学校へ到着し、1号は教室へ。私はどうするか迷ったけど、保護者待機場(食堂)にいる事にした。小学生だから、何があるかわからないのでとりあえず校内で待機する事を選んだ。
(出かける保護者も多かったみたいだが)
みんな黙々とスマホを見たり本を読んだりしている。
途中で1回、近くの食堂で昼ご飯を食べ、再び待機場で待つ、待つ。
試験終了。解散場所に1号が戻ってきた。
買っておいたサンドイッチを食べさせ、午後の試験の勉強。
抑え校は、午前中に前期・午後に後期があって1日で終わるので、移動がなくて楽だった。
食べさせていたら、午前中は他校を受けていた人達が、午後受験の為に続々とやってきた。その中には、少しだけ在籍していた最難関クラスの子供&親がいて「あら、ここ受けてたの?」と言われる。
もう無感情を貫いて「そう」とだけ言っておいた。
どこかしらの最難関校前期を受け、うちと同様、抑えを受けに来たのだろうけど、とにかく待機中に騒がしく(怒)、お菓子交換が始まったり、大声での雑談が始まった。
余りにもうるさいので、近くのファミレスに退避。

いつも思うが、ああいう団体の中にも「本当は単独で行動したいママ」は必ずいて、でも抜けられないんだと思う。ボスママや「上の子が最難関に合格したママ」がいると、どうしても情報が欲しくて近寄っていって、下僕の立ち位置で受験を迎える。
そのストレスは無意識に子供に向かい、子供は「自分より成績の悪い子供」にストレスを向ける。
同じ塾の子で、「双子の片方が最難関クラス上位で、もう片方が真ん中クラスの下の方」の人がいた。抑え校の学校説明会でそこのママに会った時、「同じように育てたのに片方が馬鹿で困る」と言っていて「酷っ」と思った。世間的にはそこそこ良い成績であり、高校から入るのは難しい学校なのに「馬鹿」扱い。
1号がいうには「成績の良い方」は凄く性格が悪く、1号が廊下を歩いていたら足を引っかけてきた事があるという。どうなんだそれ、傷害未遂だよ。

後期(午後)終了。騒いでいるママ達に会釈だけして、速攻帰宅。
うちは翌日が本命校なので、帰りに個別指導塾によって最終確認。
バイト日じゃ無い大学生講師も来てくれていて、嬉しそうな1号。

さあ、明日は本命だ。

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