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Fibonacci数列の出現2

練習問題
Q:

1ドル札と2ドル札のみを使い,n(整数)ドルを払う方法の数B(n)を求めましょう.(同じ種類の札は区別しませんが,札の出る順番は区別します)

A:
1.n=1のとき:2ドル札は0枚で,1ドル札1枚出すしか方法はありません:
  方法{1}のみで,方法の数はB(1)=1
2.n=2のとき:2ドル札0枚なら{1,1},2ドル札1枚なら{2}で,
  方法の数は B(2)=2
3.n=3のとき:2ドル札0枚なら{1,1,1},2ドル札1枚なら{2,1},{1,2}で,
  方法の数は B(3)=3
4.n=4のとき:2ドル札0枚なら{1,1,1,1},2ドル札1枚なら{2,1,1},{1,2,1},{1,1,2},2ドル札2枚なら{2,2}で,
  方法の数は B(4)=5
(注意)同じ種類の札は区別しませんが,違う種類の札が出る順番は区別しています)

これらの結果を考察すると,
B(n)はB(n-1)の方法に1ドル追加したものと,B(n-2)の方法に2ドル追加するものとの和になる.
2ドル追加の方法に{1,1}を追加する方法があると思う人がいるかもしれないが,追加する2つの1のうちの始めの1は,B(n-1)個の方法に繰り込まれ,すでに存在し,それに1を追加することは,すでに前者の項に含まれている.ゆえに.
B(n)=B(n-1)+B(n-2)
かくして,この方法でnドル支払う方法の数の再帰的な定義が得られました.
これはフィボナッチ数列
1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, ・・・・・
の定義と同じです.


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