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正多面体

正多面体の対称性は,中心に特異点を(点群)もちますが,特異線はありません.正多面体の対称性を持つ図形では,各軸はそれと等価な複数の軸を持っているので,どの軸も特異軸となり得ません.正多面体のリストから球を除外すると,これらの図形の対称性は,次の3つの点群に還元されます.
[~4,~6,~10の~は,数字の上に乗せて表示し,回映軸を意味します.]
 3/2・m = 3/~4    ~6/4=3/4・m        3/5・m = 3/~10  

プラトン1

それぞれの記号には,その対称性の代表として,5つの正多面体(プラトン立体);{4面体},{立方体,8面体},{正12面体,正20面体}を掲載しました.引用する図は,「美しい幾何学」p.9,16~19からです.

プラトン2

プラトン3

プラトン4

プラトン5

5つの正多面体のうち,正6面体と正8面体を重ねた立体の図がありますね.この図形の両者は互いに双対(面⇔頂点を入れ替えた図形)と言います.
同様なことが,正12面体と正20面体を重ねた立体の図でも言えます.つまり,正12面体と正20面体は互いに双対な立体です.互いに双対な図形の対称性は同じです.

正多面体の3つの対称性から,対称性を落としていくと,それらの部分群も導けて,結局,全部で7種類の点群を導くことができます.


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