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ピタゴラス数を探し出す

数学月間の会会員の竹内淳実さんが,ピタゴラス数の求め方について,以下の提案をされましたのでここに紹介します.
詳細はhttp://sgk2005.saloon.jpのSGK通信★会員交流広場にあります.

■ A²+B²=C² 直角三角形を表すピタゴラスの定理で、A,B,Cの3数すべてが整数であるのをピタゴラス数という。
ここで、Aを奇数、Bを偶数、そしてA,Bは共約数を持たない、としよう。
1. A値を基準にピタゴラス数を並べる
A²=C²―B²=(C―B)(C+B)の式より
3²=1x9であるからC -B=1,C+B=9として、C=5,B=4が求められる(3,4,5)と表記する。以下同様にして、
5²=1x25より C―B=1,C+B=25       (5,12,13)
7²=1x49    C―B=1,C+B=49       (7,24、25)
9²=1x81    C―B=1,C+B=81      (9,40、41)
9は3²であるから(3,4,5)より、共約数3を含む(9,12,15)もある。
11²=1x121   C―B=1,C+B=121      (11,60、61)
13²=1x169   C―B=1,C+B=169      (13,84,85)
15²=1x225=9x25 より2解、
         C―B=1、C+B=225     (15,112,113)
         C―B=9,C+B=25      (15,8,17)が得られ、
共約数を含む(15、20,25)(15,36,39)もあること勿論である。
17²=1x289    C-B=1,C+B=289      (17,144,145)
19²=1x361    C―B=1,C+B=361      (19,180、181)
このようにして、A≧3の全奇数でピタゴラス数を見いだせる。
3素数の積、105=3x5x7では
105²=1x11025=9x1225=25x441=49x225より
(105,5512,5513)(105,608,617)(105,208,233)(105,88,137)
が得られ、また共約数3,5,7,15,21,35を含む9例のピタゴラス数もある。

2. 直方体のピタゴラス数
直方体の側面の三つの対角線全部の長さが整数であるもの、三辺A, B, Cとして
A²+B²=E²、B²+C²=F²、C²+A²=G²総てが整数であるもの、オイラーが発見したといわれるのが(117,240,267)(240,44、244)(44,117,125)である。
この解はA=117=3²x13のピタゴラス数、3,9,13,39の共約数あるもの(ゴシック表示)を含めて
(117,6844,6845)(117、44,125)(117、156,195)(117,520,533)
(117,756,765)(117,2280,2283)(117,240,267)より(44,240,244)を見出したのであろう。同様にして
A=187=11・17より (187,1020、1037)(1020,1584,1884)(1584,187,1595)   
A=195=3・5・13より(195,748,773)(748,6336,6380)(6336,195,6339)
A=275=5²・11より (275,240,365)(240,252,348)(252,275,373)
と得られる。A≦1000の範囲であと幾つ見つかるだろうか。


                           

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