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クンデカリ
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(2019年12月,東京ジャーミイにて)
Kundekariクンデカリという技術は,接着剤も釘も使わず木のピースを組み立てていく技術です.説教壇(minbar),ドアのイスラム模様の装飾や家具にも用いらます.12世紀にアナトリア地区で生まれたこの技術は,その地のセルジューク帝国,オスマン帝国時代に洗練されて行きました.
杉,薔薇,梨,クルミ,黒檀,リンゴなどの木材が使われ,木材ピースを溝とホゾではめ合い組み立てます.わざと,2,3mmのギャップを残すはめ合いのため,木材の膨張伸縮があっても,歪みが貯まらない構造です.釘や接着剤で固定された作り方よりも,湿気などに対する耐久性があり,ひびが入らず700年持つといわれます.
ジャーミイのドアは,5cm位の多くのパーツをクンデカリの技術で組み立てています.
そしてさらに,このドアーを構成する木材ピースの総数は,数秘術的な意味があるそうです.
イスラムの繰り返し模様には,高次元の周期構造を思わせる魅力があります.
⇒数秘術的な意味については,アラビア文字のアブジャド数に続く.
*クンデカリについては,Mugla Journal of Science and Technology, Vol2,No2,2016,110を引用
■日本にも大川組子などの伝統工芸の指物技術があり,やはり,釘も接着剤も使いません.
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日本の繰り返し模様も大変美しくその壁紙模様の対称性も興味深いものです.
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