サラの悲願‼︎イギリスの乳がん研究の新たな一歩
先月の27日イギリスで乳がん研究に関する新しいプロジェクトが発表されました。
それは生前サラが切望した『若年性乳がんの早期発見早期治療』に繋げるための研究プロジェクトです。
サラの最期の願い
サラは生前胸にしこりがある事に気付いていましたがコロナ禍で病院へ行くのを先送りにした結果乳がんが進行してしまいました。
そしてそれを最期まで後悔し取り返しのつかなくなる前に乳がんを発見する新たな方法を見つけてほしいと切望していました。
グレーター・マンチェスター(イギリスの都市州)で新たに始まったこのプロジェクトは30代女性の乳がん発症リスクを明確にする世界初のプロジェクトの1つとなるだろうと見られています。
Bcan-Ray始動
イギリスでは毎年39歳以下の女性の約2300人が乳がんと診断されています。
若い女性における乳がんのリスク分析(通称:Bcan-Ray)はクリスティ・チャリティ(マンチェスターのがん治療センターが運営する慈善団体)と王立がん研究基金が資金提供の元始動しました。
このプロジェクトの最初の被験者は南マンチェスターに住む33歳の女性です。
彼女は現在乳がんの自覚症状が無くがん家系でもないそうです。
彼女は低線量のマンモグラフィで乳腺線量を測りだ液による遺伝子検査を受け、8〜10週間後に乳がんリスクの結果を受けました。
将来的にはこの研究のために30〜39歳の女性(2がん家系でない乳がん患者250人を含む)1000人を募集するようです。
サラの指導医でこの研究を指導しているサシャ・ホーウェル医師は「サラは私に乳がん研究についてやなぜがん家系でもないのに若い女性ががんになるのかと熱心に話していました。」と語っています。
またミシェル・ミッチェル王立がん研究基金最高責任者は「暗闇のような闘病生活の中でもサラは恐れず研究を支持し続けていました。彼女はがんの痛みにも勇敢に立ち向かい、治療を受けている間にも同じ境遇の女性達を助けられないかと思いを巡らせていました。」と語っています。
サラの願いが皆の願いに
乳がんに限らずコロナ禍で適切ながん治療を受けられないまま取り返しのつかない状況に陥るかもしれない人はこれからもっと出てくる可能性があります。
だからこそサラは自分と同じ後悔をする人を減らすために闘病しながら啓発活動を続けてきました。
そしてサラの遺志を継ぐために立ち上がったのがサラの家族やガールズ・アラウドのメンバーです。
このプロジェクトには彼らが去年のチャリティイベントで集めた寄付金が提供されています。
その寄付金の殆どがサラに賛同したファン達のものです。
サラは生前「この研究はがんとの闘病の上でものすごく重要になります。しかしこの研究はおそらく私の治療までには間に合わないでしょう。この研究は将来私のような女性を助けるかも知れない私にとってとても大切なものなのです。」と話していました。
悲しい事にこの研究でサラを助けられませんでしたがサラの遺志はまだ残っています。
この研究がイギリスだけでなく世界中の若年性乳がん患者になり得る人達のために活かされる事を願って支援し続けたいです。
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