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抽象度
「目的を意識して、今行っている目標達成への行動を検証すること」のためには、「抽象度」が必要になります。
「抽象度」とは「Levels of abstraction」という、元々は分析哲学やコンピューターサイエンスの分野で使われていた言葉のことです。
脳科学者の苫米地英人博士が「Levels of abstraction」を翻訳し造語化したもので、今では結構一般的な言葉になっていると思います。
抽象度が高い・低い
抽象度を上げる・下げる
のように使います。
視点の広さ=高さの度合い
のことで、
どれくらいの「俯瞰」度合いで物事を観ているかになります。
例えば・・・
家にポチという柴犬がいたとします。
ポチ→犬→哺乳類→動物
が、ポチから抽象度を上げていく状態となります。
(段階は細かく設定できますが、あくまでも例です。)
![](https://assets.st-note.com/img/1720739096519-wnlJQsXxPl.jpg?width=1200)
例を基に説明すると・・・
「ポチ」から一段階抽象度を上げると「犬」となり、「ポチ」だけではなく隣の「タロー」や犬という名前の動物が含まれます。
「犬」から一段階抽象度を上げると「哺乳類」となり、脊椎動物(せきついどうぶつ)と言われる背骨のある動物になりますので、犬だけではなく猫も猿なども含まれます。
「哺乳類」から一段階抽象度を上げると「動物」となり、哺乳類だけではなく爬虫類、鳥類、両生類、魚類、貝類、昆虫なども含まれます。
抽象度が高い=抽象
抽象度が低い=具体
抽象度が高い場合は、含まれる範囲が広がりますので、抽象的になります。逆に、抽象度が低い場合には、含まれる範囲が限定的になっていきますので、具体的になります。
抽象度が高いのが良くて
抽象度が低いのが悪い
のではなく、
抽象度の上げ下げを自在にできる
ことが大切です。
「世界平和を実現する」と言っても、何から手を付けてよいのかがわかりませんので、行動できるレベルにまで具体化(細分化)する必要があります。
どの抽象度で観ているのかを認識することで、例えば問題解決する場合に一段階抽象度を上げてみるとか、抽象的な問題なので一段階抽象度を下げてみるなど、使い分けが必要です。
究極に抽象度が高い目標=目的である志・理念
という関係性がありますので、目的を目標化する際に「抽象度」は役立ちます。
具体的にどのような感じなのか?は、物理学の「位置エネルギーの法則:U=mgh」を使ってお伝えします。
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