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本「イタリア暮らし」

7,8年前、書店の棚で
「ジーノの家 イタリア10景」という文庫本
を何気なく、本当に何気なく手にして買った。
それが日本エッセイストクラブ賞などの受賞作
というような情報も何も知らず買った。
内田洋子氏、よく本屋では見かける名前だが
まったく読んだこともなくて読む予定もなかった。

帰宅してあっと言う間に読んでしまった。
次の日またその書店に行った。書店に並んでいる
内田洋子氏が書いた本をすべて買った。
過去に書いた本を調べ、その本屋に並んでいなかった
ものはamazonに発注した。
しばらく自分の書斎は内田洋子祭状態になっていた。
ミラノの太陽、シチリアの月 という本が気に入って
気に入っている割には誰かに貸してしまってそのまま
になっているのだが、その中にある「鉄道員オズワルド」
が特に印象的で、たまたま寝込んでいるときに読んだ
せいもあるのか、殊の外涙腺を刺激された。

その後も単行本が刊行される度、発売日に購入している。



実は内田洋子氏とは某SNSを通じて少しだけ
交流があった。
「鉄道員オズワルド」に関する感想を伝えることも
できたし、その返信に彼の近況(実在の人物である)
も聞けたりと、ラッキーな出会いに感謝した。


先月末には最新刊が発売された。
「イタリア暮らし」
もちろん買って、すぐに読んでしまった。
ここにまた「鉄道員オズワルド」にまつわる話が
2つほど収められていて、まったく無関係な人なのに
懐かしく思いながら読んだ。


イタリアを拠点として活動している人物なので
コロナ禍の状況ではかなり諸々が制限されていただろうと
推察される。
今後また刊行ピッチが上がればいいのに 
と背表紙を眺めながら考えている今日この頃である。

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