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本「イタリア暮らし」
7,8年前、書店の棚で
「ジーノの家 イタリア10景」という文庫本
を何気なく、本当に何気なく手にして買った。
それが日本エッセイストクラブ賞などの受賞作
というような情報も何も知らず買った。
内田洋子氏、よく本屋では見かける名前だが
まったく読んだこともなくて読む予定もなかった。
帰宅してあっと言う間に読んでしまった。
次の日またその書店に行った。書店に並んでいる
内田洋子氏が書いた本をすべて買った。
過去に書いた本を調べ、その本屋に並んでいなかった
ものはamazonに発注した。
しばらく自分の書斎は内田洋子祭状態になっていた。
ミラノの太陽、シチリアの月 という本が気に入って
気に入っている割には誰かに貸してしまってそのまま
になっているのだが、その中にある「鉄道員オズワルド」
が特に印象的で、たまたま寝込んでいるときに読んだ
せいもあるのか、殊の外涙腺を刺激された。
その後も単行本が刊行される度、発売日に購入している。
![](https://assets.st-note.com/img/1683526828569-36yyOlJc0g.jpg)
実は内田洋子氏とは某SNSを通じて少しだけ
交流があった。
「鉄道員オズワルド」に関する感想を伝えることも
できたし、その返信に彼の近況(実在の人物である)
も聞けたりと、ラッキーな出会いに感謝した。
先月末には最新刊が発売された。
「イタリア暮らし」
もちろん買って、すぐに読んでしまった。
ここにまた「鉄道員オズワルド」にまつわる話が
2つほど収められていて、まったく無関係な人なのに
懐かしく思いながら読んだ。
イタリアを拠点として活動している人物なので
コロナ禍の状況ではかなり諸々が制限されていただろうと
推察される。
今後また刊行ピッチが上がればいいのに
と背表紙を眺めながら考えている今日この頃である。
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