目覚まし時計

朝なかなか目が覚めないのは、完全に夜更かしのせいである。
分かっているのだがなかなか改善できないものだ。

そっちが改善できる・できないに関わらず
定時には起床しなければならないことには変わりはない。



以前は携帯電話のアラームとバイブで目が覚めたものだが
スマートフォンに変わってからバイブがかなり弱いもんだから
振動では目が覚めないという事態がしばしば発生している。
耳栓を愛用しているから、アラームなどまったく期待もしていない
ということになる。

もう電話としては使用していないケータイを、ただ目覚まし時計の
代わりとして使い続ければいいのかも知れないが、そのためだけに
そのケータイを充電し続ける日々というのも面倒だ。

で、結局はバイブ機能付きの目覚まし電話を購入した次第である。


近所の家電店へ行ってもそういう商品は取り扱っていなかったので、
どれぐらいの音が出るのか、どれぐらいの振動が発生するのかが
わからないままイチかバチか、ネットで購入だ。


3日後届いた目覚まし時計は、なんだかあんあり突起物もなく
寝床でどこかへスルッと飛んでいってしまいそうな感じでもある。

果たしてどんな音、振動なのか。





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空想の世界側に、光子力研究所というものがある。
Wikipediaによると、これは無公害エネルギーである「光子力」開発目的で
設営されたらしい。
実在すれば現在の原子力問題なども大幅に解消されるのかも知れないが
残念ながら空想の世界である。


ピンと来ない人の方が多いだろう。

早い話が、マジンガーZの基地のことだ。


確か、光子力研究所脇にはプールがあって、もちろんプールなんだから
常に水が張られているのだが、マジンガーZ出動の際にはプールの底が抜け、
そこから水がすべて落ちて行った後、おもむろにマジンガーZが
舞台における三輪明宏のようにせり上がってくる(※実際に三輪明宏が
舞台でせり上がってくるのかどうかは未確認である)。

あのシーンを見るたび、子ども心に
「毎回毎回あのプールの水はなんともったいないんだろう」と思ったものだ。
それに、プールに水を貯めるのは結構な時間がかかるはずだ。
底が抜けて流れていったように見える水は、実は循環させて再利用している
のかも知れない。
そうでもしなければ水道代が大変だし、渇水の時期には多分水道局から
研究所に対して
「節水のお願い」という通知が来るだろう。




マジンガーZが事件解決してから基地に帰ってきたのに、またすぐに出動しなければ
ならないような場合、まだ水が貯まっていないのではなかろうかと
心配もした。
でも、少々水が足りなくてもマジンガーZがせり上がってくればそれでOK
なんだから心配不要のような気もするし、それならばもう水など本来
不要なんではないのかと疑問も持った。
もうこうなると、プールの地下に収納する必要すらないような気もするが
それでは青空駐車場と変わりなくなってしまうので情緒がない。

しかしそれにしても、夜中にマジンガーZが帰着してきた場合など
光子力研究所の担当者は、そこからプールに放水して、満タンになったら
止水して なんて作業をしなければならないのだからさぞ大変だろう。

担当者がいる前提で話をしているが、あれだけの規模であれだけの仕事を
している研究所なのだから、そういう担当者がいるはずである。もちろん
宿直の人もいるだろう。
世界平和のために、蛇口をひねったり水栓を閉めたりしている訳だ。



当然、マジンガーZの出動は毎日定刻にという訳にはいかないのだから、
深夜の場合もあるだろう。
宿直室で寝ていたら、いきなり出動要請なんてことも日常茶飯事である。
出動は多分自動的に(マジンガーZに乗る人が、スイッチいくつかで
起動するのだ)済まされるから、この宿直の人の出番はないだろうが、
それでも寝ていられない。


いきなりプールの底が抜けて、大量の水が落下して、巨大ロボットがせり上がり、
そしてドスンドスンと発進していくのだ。


さぞ大きな音なんだろう。



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というような音と振動が

耳元に置いた買ったばかりの時計から発せられ、慌てて飛び起きた。

よかったよかった。




」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

はい、マジンガーZは基本的に関係ないです。

今日は目覚まし時計のお話ですので。

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