「上機嫌に」働くということ
国語の教科書にある内田樹さんの評論から、印象に残ったフレーズ。
上機嫌に働くものだけが、働くことの本質を知っているという。
学生にとっての勉強だってきっとそうだろう。
上機嫌に勉強するものだけが、勉強することの本質を知りうるんだと思う。
それはさておき、上機嫌に働くとはいったいどういう働き方、どういう様子を指すのだろうか??
笑顔で楽しそうに、ということではないだろう。
働くということを、受動的にとらえている限り、上機嫌に働くことは決してできないだろう。
いくら余裕を持って残業もなく仕事できていたとしても、上機嫌に働けるとは限らない。
逆に、いつも忙しそうにしていても上機嫌に働く人はいくらでもいるだろう。
問題は、取り組む姿勢や心意気だと思う。
お客さんのことを思い、いっしょに働く人のことを思い、自分なりの価値を生み出して提供しようとする。
そんな姿勢にこそ、機嫌の良さがにじみ出るのではないだろうか。
自分の想いで、まわりの人たちの笑顔や幸福感を引き出す。
それに自分も幸福感を得る。
そんな循環が、その人を上機嫌な働き手にしていくのだろう。その過程に忙しさや多くの苦労があったとしても。
自分も、いまはかなり体力的にはきついけれども、いまがいちばん上機嫌に働けている気がする。
こういうの、なんとなくでも伝わるといいな。
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