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【ほぼ0】教科書も漫画にすべき

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コロナショックによる緊急事態宣言を受けて各種学校も長期休校となっています。

勉強が遅れる、カリキュラムの組み直しが大変、オンライン教育を導入するにしても各家庭のIT環境を整備するのが難しい、などといった悩ましい問題点が浮上しています。

それらの問題点に対する明確な解決策など分かるはずもないのですが、いざ学校が再開した際にはある程度の効率性と合理性を持って授業を進めないことには間に合わないはずです。

そして、今からすぐに実現することのできない案ではありますが「教科書を漫画にする」という発想があって良いと考えています。

教科書は文字中心で分かりにくい、だから授業を通じて理解していく、という位置付けを前提とする場合、そもそも教科書が分かりにくいものであること自体が問題なのです。

分かりやすい教科書、そこでいう分かりやすいという意味は内容自体の容易性ではなく「内容の伝達手段としての理解容易性」のことです。

そして、文字だけで伝えるよりもイラストも付いていた方が理解しやすいということはビジネスの現場でも教育の現場でも同様のはずです。

一流ビジネスマンの作成する資料には、分かりやすい図やイラストが添付されていることも多いです。

文字だけで伝えるから偉い、尊い、といったことは全くありません。漫画よりも小説の方が偉い、という主張をする人も今の時代においてはかなりの少数派でしょう。

漫画の良さは、まさに「分かりやすさ」にあります。

文字による理解を絵で補完するという「分かりやすさ」の仕組みを、教科書をはじめとした教育現場にも導入すべきです。

動画を用いることもまた有益かもしれませんが、動画の難点は「さらっと全体を見回す、全体の見通しをつける」ことに向いていないということです。

動画の場合、とりあえず観てみないことにはそもそもどのような内容なのかが分かりません。

この点、本であれば、パラパラとページをめくることにより全体像を把握することができますし、自分の苦手な部分から先に読み始めるといった「個人によるカスタマイズ」が割と容易に可能です。

動画は、物理的な再生速度こそ個人によるカスタマイズが(再生するソフトの仕様次第では)可能ですが、この部分は理解できているので飛ばすという意味での柔軟度でいうと本には勝てません。

というわけで、本という媒体の利点を活かしつつより分かりやすい指導媒体にするために、文字だけでなく漫画という形で教科書を作ることを提案します。

漫画を書くために大変な労力を割かねばならないことは承知の上で、せめて副教材的な位置付けでも構わないので公教育レベルにおいて漫画的教材を導入していただきたいものです。

市販の参考書であれば、すでに「マンガでわかる」てきなものがそれなりに出ていますので。

漫画で勉強することは、何も邪道ではありません。理解できるということこそが至上命題なのですから(特に義務教育レベルの勉強においては)。

一つだけ、漫画的教科書を用いることの欠点があります。

それは、

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