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【ほぼ0】黙読こそ音読のように行ってみる
【ほぼ0】#32です。
大人の読書方法として「音読」が採用される場面は決して多くありません。大量の文字を読む際に音読は必ずしも最適手段ではないからです。
速読のコツの一つとして「脳内で音読しないようにする」というものがあります。情報を音に変換すること自体がコストのかかる作業だということです。
発信する側の立場になる場合にも同じことを実感します。
脳内には言いたいことが沢山浮かんでいるのに、それを言語化して外部に表明するという行為が高コストである、ということ。
理解した概念を文字にする、言語化するというのは本当に手間のかかる行為なのです。
そのため、速読するためには音声化しないことを心がけることが有用とされるわけです。
もっとも、この「音声化せずにダイレクトに文字内容を理解する」という速読手法は、内容が自分にとってある程度理解しやすいものでなければ通用しません。
つまり、音声化というのは理解の手助けになるということです。
音読という行為は、実は理解を助けるための素晴らしい知恵なのです。
小学生に音読させる、というのは、授業という大人数制の性質上の利点もありますが、何よりも理解しやすくなるのです。宿題で音読させられた経験のある人も多いはずですが、個としての読書であっても音読は意味があるということです。
さて、冒頭部分で「大量の文字を読む際に音読は必ずしも最適手段ではない」と書きました。矛盾を感じられたでしょうか。音読は素晴らしいのか、素晴らしくないのか。
矛盾しません。音読は理解を助けるための素晴らしい手法ですが、時間がかかるということです。理解できる文章をわざわざ音読する必要はありません。時間の無駄ですから。
理解の難しい文章を読む場合にこそ、心のなかで意識的に音読してみましょう。理解度が向上します。そのかわり、当然ながら時間はかかります。
速読とは、理解することが難しい文章を短時間で理解できるようになるための手法ではなく、理解しやすい文章をより短時間で理解できるようになるための手法なのです。ここを誤ってはいけない。
で、心のなかで意識的に音読することによって理解度が向上するのですが、それでも「難しい文章を読み進める」以上は、疲労感を覚えるでしょうし、モチベーションの維持も困難でしょう。
それでも「どうしても読まなくてはいけないテキスト」というものが人生には沢山ありますので、
「疲労感とモチベーション低下を可能な限り抑えるための音読の仕方」
をお教えします。
それは、
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