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大企業DX担当者必見!アメリカの最先端企業に学ぶ、大企業や大規模組織のための生成AIを活用したDX究極ガイド - 部門別編

openaiのgptやanthropicのclaudeといった生成AIにより今まででは考えられないくらい生産性を高めることができるようになりましたが、大規模な企業や組織でこれらを活用してDXを行うには部門ごとに生成AIをベースに適切なアプリケーションを構築することが必要不可欠です。ではどんなアプリケーションを構築するべきか、導入するべきか、どんなPOCをおこなっていくべきか、有効なDXを実現するにはアメリカで急成長する生成AIネイティブなアプリケーションレイヤーのエンプラ向けサービスを参考にするのが一番です。ここでは生成AIをベースにエンプラ向けにSaaSを提供し急成長している最先端企業をピックアップしながら生成AIを活用したDX手法をご紹介したいと思います。

営業部門のDX:

営業部門における生成AIを活用したDXは売上向上に直結する最も重要な部門ですが、なかなかソリューションが思いつかない、chatgptやclaudeだけでは実運用できない一番のポイントかと思います。アメリカでは以下のような課題を解決する生成AIのソリューション会社が多く登場しています。

課題:マーケティング部門や展示会で獲得してきた大量のリードに対してに適格にアプローチできず営業・マーケ効率が悪い。顧客を適格にスコアリングし、パーソナライズされた営業・マーケティングをどのように行えば良いか?

ソリューション:AI+LLMを活用してリード情報を自動で収集、スコアリング、セグメント化。それに基づいて各リードの興味に合わせた最適なターゲティングキャンペーンや営業メールを自動生成し、営業マーケティングプロセス全体を強化することが可能です。

事例:

CopyAI

Regie.ai

これらの企業は生成AIネイティブにアプリケーションが構築されております。著名な投資家からの資金も投入もされトラクションも良好です。こちらについてのソリューション概要は以前のブログで詳細を書いておりますのでこちらの記事をご参考ください。

マーケティング部門のDX

マーケティングは顧客体験のパーソナライゼーションと生成AIによるコンテンツ自動生成を組み合わせリード獲得からカスタマージャーニー全体を最適化しCACを下げLTVを最大化させることが可能です。特に昨今はweb広告による顧客獲得コストが急激に高まってきており、広告に頼らない自社コンテンツによる顧客獲得やパーソナライズされた体験を提供することでLTVの最大化によりLTV/CACを改善する取り組みが行われています。

課題:

  • SEO最適化されたコンテンツの作成や広告クリエイティブに時間がかかる

  • 一貫性のあるブランドボイスの維持が難しい

  • 多言語でのコンテンツ作成が必要

ソリューション:SEOキーワードを含む最適化されたコンテンツを生成します。これにより、検索エンジンでの可視性を高め、オーガニックトラフィックを増加させることができます。

事例:

Jasper.ai

Copy.ai

両社とも、マーケティング部門の生産性向上、クリエイティブプロセスの効率化、一貫性のあるブランドコミュニケーションの実現などを支援しています。これらのツールを活用することで、マーケターはより戦略的な業務に集中することができ、コンテンツの質と量の両面で大幅な改善が期待できます。

ただし、これらのAIツールは人間のクリエイティビティを完全に代替するものではなく、むしろ人間の能力を増幅させるツールとして捉えるべきです。最終的な編集やブランドの微妙なニュアンスの調整には、人間の判断が不可欠です。

財務部門・経営企画向けのDX

財務部門や経営層向けのDXソリューションとしてはBIを提供する企業が生成AIをサービスに組み込み財務状況や様々な部門からのデータを一元管理し、よりリアルタイムで把握・分析しようとする取り組みが行われています。

解決する課題:

  • データの統合と管理:

    1. 多くの企業では、財務データが複数のシステムやスプレッドシートに分散しており、データの一貫性や正確性を確保するのが難しい。

  • リアルタイムのデータアクセス:

    1. 企業の経営者は、迅速な意思決定を行うためにリアルタイムのデータアクセスが必要だが、伝統的なシステムではこれが難しい。

  • 複雑な財務予測と計画:

    1. 将来の財務状況を正確に予測し、計画を立てることは困難であり、手動での作業が多く時間がかかる。

ソリューション:

  • 統合されたデータプラットフォーム:
    企業全体のデータを統合し、一元管理するプラットフォームを提供。これにより、データの一貫性と正確性を確保。

  • リアルタイム分析機能:

    1. リアルタイムでのデータアクセスと分析を可能にし、経営者が迅速に意思決定を行えるよう支援。

  • AI駆動のインサイト生成:

    1. 生成AIによりユーザーのクエリに基づいて自動的に関連するインサイトを生成。迅速な意思決定をサポート。

事例:

Pigment

ThoughtSpot


全社向けナレッジマネジメントのDX

大企業は膨大な量の情報やデータを持っています。これらの情報を効果的に管理し、必要な時に迅速にアクセスできるようにすることは会社全体の生産性を上げるのに非常に重要です。多くの大企業では情報や知見がサイロ化・属人化していたり、部門間での共有がなされておらず思決定のスピード・顧客対応の一貫性とスピード・新入社員のオンボーディング等様々な業務効率が非常に低い状態に陥ってしまっています。この課題はRAG(Retrieval-Augmented Generation)と呼ばれる、情報検索(Retrieval)と生成モデル(Generation)を組み合わせた手法によって、社内情報への質問に対してより正確で文脈に適した回答を生成することで解決が可能です。

この技術は従来の手法よりも

  • より文脈や質問者の意図に即した情報の取得

  • パーソナライズされた回答の生成

を可能にし、以下のように様々な場面で応用・活用することができます。

課題:企業内の情報が分散し、必要な情報を見つけるのに時間がかかる問題・部門間のコミュニケーションや知識共有の非効率性

全社向けソリューション:
・新入社員のオンボーディングの高速化
・部門間のコミュニケーションの効率化

開発:
・効率的なプロジェクト管理
・文脈に基づくトラブルシューティング

営業・CS:
・素早い顧客対応と一貫性の実現
・自動チャットボットによる顧客サポートやQ&A

人事:
・素早い社員のオンボーディング
・採用における自動スクリーニング
・社員の学習や能力開発

コンプライアンス:
・コンプライアンス文書の管理}
・リスクの早期検出

生成AIを活用したナレッジマネジメントツールは、大企業が抱えるこれらの課題を効果的に解決し、企業全体の生産性と競争力を高めることが可能になります。

事例:

glean

Guru

いかがでしたでしょうか。大規模組織でDXを担当されている皆様や事業効率を高めたいと思っている事業責任者の方のご参考になれば幸いです。株式会社homulaでは生成AIをどう活用し企業のDXを推進するか、様々なテクノロジー企業とパートナーシップを結びながらコンサルティングから開発まで承っております。生成AIによるDXを検討されている方は是非こちらからお問い合わせください


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