SwordkillJane story6

キリーの銃弾を受け倒れるグレッツェン。 

。。。。。。。。。。。。。。。。。何故!? 

仲間を裏切る者を仲間に迎えるわけがないだろう愚かな女だ。 

とどめにこめかみに、もう一発。 

目を見開いたまま仰向けに息を引き取る。

ふいの襲撃に散り散りになるバークレイのメンバー。 

紫の防御シールドが破壊され壊れたホログラムのように瞬いている。

 「ジェーン、こっちよ!」 爆煙で肌を黒くしたゾーイが叫ぶ方向へ。

 ミーシャはどこに。 

グレンがいなくなった今では人間よりも大切にしてる猫だ。

 クラッカーをあさっているのに笑いながら 抱きかかえて走る。

 食いしん坊万歳。 無事で良かった。 

非常口脇の番犬。 

つながれた猟犬を放してやるとゾーイの待つ格納庫へ。


「ミッション完了。」 

硝煙をくすぶらせ禍々しい戦車が乗り上げる。 

戦績データをサイベリアへ送りながらキリーは、ゆっくり廃墟と化した敵のアジトを歩いた。 

サイベリアほど人間に興味は無い。

 生き残りや作戦資料、未使用の武器、そんなものを探した。

赤い暗視スコープに映し出される生体パラメータが反応。 

ネズミかゴキブリか。 

上のフロアで移動する人影。 

ズームアップすると隅でうずくまる女レジスタンスが現れた。 

赤い光点を額に受けながらエメリアは自分が捕まったことを悟った。

 殺されるのではなく捕獲されたのを。 

キリーはいい手土産ができたとほくそ笑みながら帰還指示を出した。 

レジスタンスのアジトをひとしきり破壊し尽くすと戦車は砂塵を上げて走り去った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?