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最恐の原点回帰【 バイオハザード7 】(XBOX SX)

遊ぶつもりなんてなかった。やりたくもなかった。

バイオハザードは好きなシリーズだ。適度に歯応えのある謎解きに緊張感溢れる展開と良い塩梅の恐怖。
確かに昨今のバイオのナンバリングタイトルはゾンビがいなくなったり、銃よりも拳で戦った方が効率良かったり、回し蹴りで無双したりでどう考えても行っちゃダメな方向に突き進んでいる印象でした。(実写映画もそんな感じでしたね)
しかしこのバイオハザード7は印象が違う。何もかもが不穏だ。

舞台はアメリカ田舎のどこか

一昨年あたりのマイPSVRブームの勢いで僕もバイオ7をVRで体験版で遊んでみた。
目を開けたところは暗い部屋。汚い床にノイズの走るテレビ、床が軋む音が至る所からする。その瞬間「あ、やんなきゃよかった…」と後悔が走った。一歩も歩きたくないし、一秒でも早くやめたい。
しかし勇気を出して部屋から出ようとすると、ドアが少しだけ開いている。ドアの向こうは暗く、そして悪い予感しかしない。
開けたくない。絶対に…いや、もうダメだ!!!無理!!!

もう帰っていいですか!?

視界と聴覚を奪われるVRというものがホラーゲームとの相性が抜群なのかはよくわかった!だからもう勘弁してください!!!
そんな訳で敵とも特に怖いイベントにも出会わず。僕とバイト7のファーストコンタクトは終わったのであった。「もう絶対に遊ばねぇ!」と誓いながら。

リベンジマッチ到来

しかし時が過ぎればその時の恐怖も薄らいでいくもの。昨今いろんなVチューバーがバイオ7を遊び阿鼻叫喚の叫ぶ姿がVたる者の洗礼のように楽しまれているが、そんな動画を見るにも、やはり遊んでないゲームを見てしまうのは勿体無い。
だが昨今話題の壱百満点原サロメなる大型新人Vtuberの出現でコチラもその実況動画を見たい欲求に駆られてきた。

しかし見るにはあのバイオ7をプレイせねばならない。そしてバイオ7はあのXboxゲームパスにあるではないか。(現在は配信終了)
…もう、やるしかないのか。

恐怖の原体験

今回はVRじゃない。視界にはモニターと麦茶とオヤツとYoutubeがある。だから遊べた。しかし恐い。
ナンバリングのバイオハザードとしては初のFPS視点が更に怖さに拍車をかける。音、光、空気。全てが今まで遊んできたどんなゲームよりも恐い。しかしまぁ…VRでなければ出来なくもない!(爆音でゆっくりのYouTube動画を見ながら)

今回の舞台であるベイカー家の邸宅に行方不明の嫁を探しにきたイーサンという男が主人公。彼はSTARSでもBSAAのような特殊部隊でもなんでもない普通の人だ。正直もうクリスやレオンといった連中とアンブレラの話は食傷気味なだけあって、知らない一般人の話はとても入りやすい。
そんな訳でイーサンは迷い込んだ先でとんでもない目に合うのだけれど、迎え入れてくれたのがこの方々。

アットホームな家庭です

・・・やっぱ帰らせて頂けませんか!?えっダメ!?
ゾンビと違い言葉は喋るが、こっちの話はこれっぽっちも通じないヤバい連中。それが今回の敵だ。
そんな連中が揃って得体の知れない料理を囲んだこの強烈な食卓シーンはまさにゲーム史に残る名シーンだろう。ヤバい!

そんな本作のゲーム的部分は想像以上に初代バイオハザードを思わせる作り。
無駄遣いの出来ないシビアな量の弾丸や回復アイテム。所々にあるギミックと謎解き…うん!これこそ求めていたバイオハザードだっ!
それに、個人的に嬉しかったのはアイテムをぐるぐる回して調べる所。うん、バイオ1でもこれが好きなんだ!
やっぱりバイオといえば恐怖も大事だけど、僕はこの大仰なカラクリ屋敷的な謎解きが大好きだったんだ!あぁ!それにこの限られた所持数のアイテムを考えながらやりくりするのも大好きだ!
あと本作のセーブはなんとテープレコーダー。インクリボンを消費しないのは本作の数少ない温情だ。

アイテムをくるくる回すのがいいんだ。くるくる。

この恐怖と戦略性と謎解き。
あのローポリながらも当時は最先端のグラフィックで演出力で最強の恐怖を演出していた初代と同じくらい、本作も最新のグラフィックと表現力を駆使して更なる恐怖と面白さをぶちこんでくれている。さらに画面は主観視点になったおかげで更に強烈になった。うわっ!顔を近づけないでくださいお願いします!!!
うん・・・やっぱり、怖いよ。怖すぎる。でもゲーム的な面白さと、良からぬ好奇心がグイグイと前へ前へと深淵に引っ張ってくれるのだ。
こうなってくるともうクリアまで突き進むだけだ!

そんな訳で最近の作品なのにとても怖くて、とてつもなく面白い、古き良き「バイオハザード 」を遊んでいる感覚をこれでもかと味わえた。
こんな面白くて最高に怖いゲーム体験をまたバイオハザードで体験できるなんて素晴らしいことじゃないですか。
・・・ということで引き続き8も遊んでみようかなと思います。


DATA

BIO HAZARD7 resident evil グロテスクver.
発売 / 開発:カプコン
対応ハード:Xbox series S / X、Xbox One、PS4、PS5、Switch、Steam他
発売日:2017年1月24日
価格:1990円
ジャンル:サバイバルホラー(FPS)



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