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魔神を倒せ 【 水曜どうでしょう 対決列島 タイピングゲーム 】(PC)

水曜どうでしょう唯一のキャラゲー?

北海道の伝説ローカル番組「水曜どうでしょう」、僕もDVDの一巻が出たあたりに見始め、大泉洋たちの珍道中を笑って繰り返し見ていたものである。そして当時の大泉洋よりも年上になってしまったのはなんとも言えない気分だ。そんな水曜どうしょうのゲームが実はPCから発売されていた。それが本作「水曜どうでしょう 対決列島 タイピングゲーム」だ。

タイトル通り水曜どうでしょうの中でも随一の名企画「対決列島」をモチーフにしたタイピングゲームで、対決列島の名場面映像を見つつタイピングゲームをしていく「名場面でタイピング」と、鈴井貴之と大泉洋のミスター・大泉チームとなり、藤村Dと安田顕のチームびっくり人間と早食い対決していく「ゲームでタイピング」の2つのモードが用意されている。

ちなみに地味にWindowsOSにもMacOSにも対応している嬉しい仕様だ。
しかしWindows10では起動はするけれど、かなり誤入力が多発する誤作動があり、遊びにくいのでご注意を。

ダイジェストで振り返る「名場面でタイピング」

こちらは全5ステージ構成で藤村Dのご機嫌を取るように出題される対決列島のセリフを速く、的確に打ち込んでいくモードだ。藤村Dのご機嫌ゲージが良ければ次の名場面映像が観れるという方式で、各所のバトルをしっかり流してくれるので結構嬉しいぞ。やっぱり対決列島はいつ観ても面白い。

伝説のリバースを見逃すな!

しかし出題される問題は彼らの話し言葉が中心なので「ぁ」などの文字が多めで打ち込みにくい問題も多数あるし、話し言葉なのに数字はローマ字ではなく、数字を打たねばならない箇所もあるのでちょっと頭がバグる。まぁこれも他の打ちごたえのあるワードチョイスのタイピングゲームとは全然違うアプローチなので個性があって面白いね。

ちなみにゲーム中は常に藤村Dが「早いですねえ」や「間違えましたね」などいちいち喋るのでやかましいぞ。というか終始藤村Dが喋ってるぞこのゲーム。
そして後半はかなり長文が出題されるのでタイピングに慣れた人でもかなりやりごたえがある。

長文じゃないけど、こんなの打てないよ!

魔神に打ち勝て「ゲームでタイピング」

そして対決列島といえばやはりバトル。もう一つのモードではタイピングを駆使した早食い対決が出来る。チーム・びっくり人間のCPUより出題されたワードを速く打ち込み、早く食べればステージクリアだ。
ただしミスタイプが続けば喉を詰まらせてしまうのでその時はスペースキーを連打しなければいけない。クリアするには前者のモードより更なる速さと正確さが求められる。

ステージは北海道から鹿児島まで7ステージあり食べ物も忠実に再現されているのも嬉しい、キャラクターグラフィックもなかなかいい味をだしている。
しかも後半の難易度は結構高めで、タイピングには少し自信があっただけに、負けるんじゃないかとヒヤっとするような強さでした。さすが魔神だ。こちらも本気を出さねばならぬとは…。

しかもこのモード、コンティニューが存在せず、負けると即タイトル画面に戻されてしまうので少々大変だ。7ステージ連続本気タイピングは結構疲れぞ。しかしクリアした時の達成感はなかなかのもの。
俺はユーコンに行かなくて済んだのだ…。

最後はご褒美

そして本作はクリアした報酬にポイントを獲得でき、そのポイントで「壁紙」や「スクリーンセーバー」を貰うことが出来る、当時でいうデスクトップアクセサリーをもらうことが出来るのだ。もうこういった文化はあまり見ないよね…。
ただし一つの壁紙を交換できるポイントは結構高めで何度も魔神を倒さないとアイテムコンプリートは大変そうだぞ。
ちなみにXPマシンだけどスクリーンセーバーはまともに動かなかった…。

まとめ

本作は遊んでみるとすぐにクリアできてしまうボリュームなのだが、2004年の発売された当時としては対決列島の名シーンをもう一度観られるのは貴重だっただろうし(DVDが発売されたのは2015年)、こういったデスクトップアクセサリーもファンには嬉しかったに違いない。

本作は水曜どうでしょうをゲーム化するという所で、彼らの迷台詞をタイピングさせるかなり納得のいくジャンルチョイスで原作とも相違なく楽しめる、キャラゲーとしての要件をしっかりクリアした優秀なゲームであり、ファンアイテムでした。


DATA

水曜どうでしょう 対決列島 タイピングゲーム
発売 / 制作:HTB 北海道テレビ
対応ハード:WinPC(98SE,Me,XP),MacOS
※Windows10では正常に動作しません。
発売年:2004年
価格:2,667円(税別)
ジャンル:タイピング



映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん