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カナン諸島は強者揃い【 イースⅥ -ナピシュテムの匣- 】(PC)

巨大な箱でここに復活

さぁイースも後半戦だ。そんな訳で今回遊ぶのはイースVから8年の時を経て2003年にPCで発売された本作「イースⅥ-ナピシュテムの匣-」 。
見よ!この所有欲を存分に満たしてくれるPCゲーム名物のデカい箱パッケージを!そして初回限定版にはこれで予習復習しろと言わんばかりにPC-88版イースⅠ.Ⅱ.Ⅲ、SFC版Ⅳ、Ⅴが収録されたイース大全集が付いてきたぞ。(存在を知らなくて開けてみたらあってビビった。)更にはファルコムのミュージックビデオDVDと豪華すぎる内容だ。しかも公式パッチを当てればWindows10でも余裕で遊べる。いたせり尽せり!
ちなみにキャラクターデザインは田上俊介氏。2000年代前半なアドルが最高だぜ。

Switchのパッケージと比べるとそのデカさが際立つ!

そんなイースⅥ。この時アドル23歳。冒険家としても今までの活躍が皆の耳に入り始めて「赤毛のアドル」なんて呼ばれている。有名人じゃん!
そして今回の冒険の地「カナン諸島」はカナンの大渦によって大陸から隔絶された未知の島。そこには原住民であり亜人のレダ族と、この島に漂流して村を作るアドル含めたエメリア人との微妙な共存関係が成り立っている。お互いの関係はギスギスしており、そんな最中アドルが漂着して始まるのが今回のお話だ。

また打ち上げられてるよこの人。
今回はダームの塔にいたラーバや、前作Vに登場したイーブル一家のテラが出てきたりと、今まで遊んできた人には嬉しいご褒美があるのも嬉しい。
メインヒロインとなるレダ族の巫女オルハ。超正統派ヒロインしちゃってるぞ。

アクションRPGな部分も背景が3Dになったことによりアクション性が更に上がり、ジャンプアクションが楽しく、攻撃にバリエーションが増えが戦闘にも幅が増えたりと正統進化。武器もモンスターからドロップしたアイテムで強化するシステムになり、このあたりにイースⅧの片鱗が見え隠れしている。

ちゃんとドギもいるよ!

強者揃い!負けるなアドル!

序盤のイベントが終わり、村から飛び出し早速レベル上げに取り掛かるも、一瞬で気が付く。ここの雑魚ども…強い!ただのそこら辺をうろうろしている雑魚なのに囲まれたら即死してしまう強さ!カサカサ這い回ってるただの虫にもやられるアドル氏に若干情けなさを感じるぜ!カナン諸島のモンスターは前作とは比べ物にならない殺意を感じるぞ!

そんなわけでいつも以上に丹念なレベル上げが必要な本作。しかしアクションが楽しいのと、敵を倒した時の音が結構気持ちが良いのでそこまで苦にはならなかったね。敵を倒すとバンカズの如く敵がバラバラになるので結構びっくりするぞ。

そして今回もアイテムを複数個持ち歩けるせいか、難易度もそれに合わせて高くなっており、ボスも普通に強いので歯応えたっぷり。というかレベルをしっかり上げても強い上にゴリ押しは効かない。確実にパターンを覚えられるまでしっかりやられような!あと今回のボス戦はどれも演出が凝っていて楽しいぞ。

スゲェ!このアドル、落ちながら戦ってる!
こいつには苦戦したなぁ…。

走れアドル!戻れアドル!

しかしこのカナン諸島、結構こじんまりとしており全てが小さく収まっている。テレポートなどの魔法も無いので、イベントのために同じところを何度も行ったり来たりする必要があるのが少々面倒くさい。そして作り込まれているけど、メインとなるダンジョンも4つと数も少なめで、ストーリーも比較的短くゲームクリアは結構アッサリ出来てしまいました。今回も魅力的なキャラクターが多いだけにもう少し長く遊ばせてほしかったなぁ。

そんなこんなで今回もボリュームは控えめでしたが手応えのある難易度と楽しいアクションで非常に満足することができました。やっぱりイースは楽しいね!

そしてアドルは冒険の地。イース7の舞台となるアフロカ大陸のアルタゴへと向かうのだった。


DATA

イースⅥ -ナピシュテムの匣-
発売 / 開発:日本ファルコム
対応ハード:WinPC、PS2、PSP
発売日:2003年9月27日(初回版)
ジャンル:アクションRPG



映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん