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SF的ゲーム感想文

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簡単にハード別に記事が読める「もくじ記事」をご用意しましたのでご利用ください。 新作よりも中古ゲーム。メジャーよりもマイナーなゲーム感想文を書いていきます。
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#ゲームレビュー

【もくじ】ゲーム感想文・ハード別索引

こちらからゲームハード別で記事に飛ぶことが出来ます。 ちなみに50音順です XBOX series X / S & Xbox ONEATOMIC HEART オレンジブラッド CALL OF DUTY GHOST Ghostwire TOKYO サイバーパンク2077 SIGNALIS SUNSET OVERDRIVE Starfield STRAY 挑戦1 Kiss or Kill Telling Lies Touhou Luna Nights BIOHAZARD7 re

その猫は縦横無尽 【 猫 】(Switch)

その一文字に惹かれて本作のタイトルはたった漢字一文字「猫」それだけ。 あまりにも素っ気ない一文字でもやはり猫は猫。それでも惹かれてしまうのは強い猫の引力もあるが、原題である「The Cat」に対してひねりもせず、副題も付けずにただ直訳しただけのタイトル、そしてなんの飾り気もないゴシック体フォントのタイトルロゴの強引さによるものかもしれない。 先月感想文を書いた「夏の狂気」同様、Switchのニンテンドーストアでよく見る、日本のストアでも売るためにゴシックフォントで直訳邦題を

11円を払う勇気【 Violetti Goottii 】(PS4)

そいつはいつもそこにいる最近はいつも各ゲームストアではセールを行っている。それはプレイステーションストアでも同じことだが、戯れに価格の安い順番でゲームを見ていくといつもあのゲームが目に入る。 「Violetti Goottii」…今回のセールにもいた…。毎度セールに出てくるコイツはサムネイルのビジュアルが怖すぎる上に、価格が11円のゲームってどういうことなんだ。 …というかゲームなのか? …買ったら最後、俺のPS4は呪われるんじゃないか? 定価22円が半額で、11円とは現行

他のどこでもない居場所へ【 198X 】(Switch)

どうしようもない、あの日々を思い出す。ああ恥ずかしき青春時代。根拠の無い自信だけはたっぷりあって、勉強も出来なければ、モテるはずもない日々を送っていた。正直言って辛かった。 ゲームセンターはそんな目を逸らしたい事実、押しつぶされそうなプレッシャー、どうしようもない頭の悪さから逃げるため、なんとか見つけた居場所だった。 2000年代前半のゲーセンはまだ薄暗く怪しい雰囲気も漂っており、そこにいるだけでなんだか大人になれた気がする場所だったし、麻雀(MJ3)で高得点を出して高揚し

ゲーセン一期一会【 ラビオレプス 】(Arcade)

ゲーセンは未知との出会いの場所ゲーセン巡りはやめられない。知らないゲームとの出会いがあると思うと本当にワクワクする。自分が住む街札幌でも、そんな未知のゲームとの出会いを求めて色んなゲーセンに定期的に通うようにしている。そんな中出会ったのは本当に見たことも聞いたこともないゲーム「ラビオレプス」。囚われの姫君を救うため、ウサギ型の戦闘機が戦う横スクロールシューティングだ。 好奇心で100円を入れると、可愛らしい自機のデザインとは裏腹に不気味な敵とステージが次々とやってくる。さら

これがFPS原体験 【 ゴールデンアイ 007 】(N64 forNSO)

刺激的すぎるFPSの入り口あれは1997年、小学生4年の頃。デパートのおもちゃ売り場の試遊台にソイツはいた。見たこともない視点で銃を撃ちまくる、あまりに暴力的で刺激的すぎるゲーム「ゴールデンアイ 007」が…。 その瞬間その年の誕生日プレゼントは決まったのであった。 そんな本作「ゴールデンアイ 007」はニンテンドウ64対応の1995年公開の映画「007 ゴールデンアイ」をモチーフとした1997年に発売されたレア社開発のFPS。 今までのニンテンドウ6 4の可愛らしいケ

恐怖や好奇心との再会 【 ゼルダの伝説 時のオカリナ 】(N64 forNSO)

注意:本文章はネタバレが含まれます 出会いは恐怖小学生の頃。ニンテンドウ64のゲームはソフトの少なさもあって、任天堂ゲームが一本出るだけでもクラスでは話題に上がる存在であった。 そして64から発売から2年後の98年に満を辞して発売されたのが「ゼルダの伝説 時のオカリナ」は、友人に借りて遊んでいたが他の任天堂ゲームとは全く違った…なんせめちゃくちゃ怖いのだ。(このCMの藤原竜也若いな!) 当時小学生の僕はとにかくホラー描写が苦手で、本作は怖がりながらも遊んでいた気がするが、

アメリカを取り戻せ【 HOMEFRONT 】(360)

北朝鮮が世界を支配!?注意:本記事にはネタバレが含まれます そんな攻めた設定の本作は発売当時かなり話題になっていたことを覚えている。(NHKスペシャルでも紹介されていたっけ) 本作の年表を見ると他にも2021年に新種の感染症をが蔓延したり、2024年に北朝鮮が人工衛星を打ち上げなどの記述があったりと微妙に笑えない。 そんな2011年に発売された本作「HOMEFRONT」はコロラド州を舞台にレジスタンスと、北朝鮮こと大朝鮮連邦(KPA)の熾烈な戦いを描くFPS。主人公はレジ

究極格闘技の真髄【 実録パワフル野球拳 スラッガー山田 】(Steam)

君は『野球拳』を知っているか!?…とまぁ、だいぶイカれた設定とイカれたタイトルの本作「実録パワフル野球拳 スラッガー山田」はデジメカ製作所開発のステージクリア式の3Dアクションゲーム。定価は驚異の110円。 ストーリーはご覧の通りカオスで謎すぎるし、ビジュアルもフリー画像の「いらすとや」やフリーフォントを多用したり、オペ子が「結月ゆかり」ボイスで喋ったりと清々しいまでの低コスト感が逆に楽しい。そしてこの世界観に合ってる。 そしてアクションは究極のマーシャルアーツ「野球拳」独

静かな夏の謎解き【 夏の狂気 】(Switch)

今年の夏も暑い。最高気温は30℃超え。暑い。暑すぎる…。 窓を開ければ熱風が吹き込み、体から汗が噴き出る。北海道にもそんな本格的な夏がやってきた。よし、こんな今こそあのゲームをやるしかない。 「夏の狂気」こんな真夏にお誂え向きなタイトルのゲームはない。この夏の暑さはまさに狂気。タイトルに惹かれ購入して寝かせていたが、今年の夏こそ遊ぶしかない。 本作「夏の狂気」(原題:Summertime Maddnes)はDP GAMES制作の主観視点の謎解きアドベンチャーゲーム。Swi

ノスタルジックガンギマリFPS【 Cruelty Squad 】(Steam)

狂った世界で奴を消せ除隊し心を病み、職も無く孤独な生活を送っていた主人公に、友人からの提案で雇用されたのは「Cruelty Squad」という警備会社。しかしそこは企業の要人、政府関係者など陰で暗殺する仕事を請け負う闇の組織であった…。 そんな本作「Cruelty Squad」はフィンランドのConsumer Softproductsが2021年に開発発売したソロプレイ専用FPS。 プレイの目的はシンプル。ショッピングモールや警察署などを舞台に、目的のターゲットを殺して、出

再び天空のイースへ【 イースⅠ・Ⅱ エターナルストーリー 】(PS2)

もう一度最初の冒険を去年のイースⅧから始まったイースマラソンも残すタイトルは少なくなってきた。 そろそろ最新作「イースX -NORDICS-」を遊びたいが、はやる気持ちを抑えその前に初代「イースⅠ・Ⅱ」をファルコムが2001年にWindowsPC向けに直々にリメイクした「イースⅠ・Ⅱ 完全版」を遊んでおきたい。 そんなわけで、相変わらずパッケージが大きいPC版を購入。ブックレットやOVAのDVDまで入った豪勢なボックスを購入して、いざプレイしようとしたが、正常に動かなかった…

ベテラン向け【 THE はじめてのRPG ~伝説の継承者~ 】(PS2)

シンプルシリーズに王道RPG見参!シンプルシリーズにおいてオーソドックスなRPGは意外と後になってから登場した。PS1の「THE 登山RPG」、PS2の「THE 美少女シミュレーションRPG」のような少し変わったRPGは登場していたが、ヒューネックス開発の本作「THE はじめてのRPG」ようなコマンド選択式の王道RPGが登場したのはPS2中期に入ってからだったりする。 そんな本作はこれからRPGを遊び始める人に向けたゲーム。ストーリーは魔物の軍勢を率いた悪の王に対し、勇者の

ローンチはアイツが主役【 ルイージマンション 】(GC)

新たなハードはどれにする…?時は2001年。小学生の頃、ゲーム雑誌を読むと新たなハード「ニンテンドーゲームキューブ」が発表されていた。当時小学生の自分にとって任天堂は好きなメーカーだ。新たなハードで一体どんなゲームを出してくれるのかワクワクしていた。 そして発表されたゲーム「ルイージマンション」はなんと永遠の2番手「ルイージ」が主役のゲーム。いや、ルイージは結構好きだぞ。マリオカート64やマリオテニスでもルイージを使っていたしついに主役を飾れるのは素直に嬉しい…だが、本作は