ドラマ 「アイのない恋人たち」に魅せられている話。


「アイのない恋人たち」には、東京タワーやスカイツリーなど、
アルファベット の「I」を連想するような造形物が良い塩梅で登場します。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
はじめまして、みっきーです。

私は以前からnoteで綴られた文章を読むのが好きで、様々なジャンルの方々のnoteを読ませていただいてきたのですが、今回ついに自分のnoteを作ってしまいました。

なぜなら、現在ABCテレビ・テレビ朝日系列で日曜夜22時から放送中のドラマ「アイのない恋人たち」が好きすぎて、この気持ちを書き留めておきたい!と思ったからです。

「アイのない恋人たち」はそれぞれ少しずつ何か欠けたものがある7人の男女が出会い、関わり、たくさん失敗しながらも少しずつ成長していく物語。

このnoteを書いている今日現在、第5話まで放送されていて、明日が第6話の放送日。ちょうど折り返し地点の第5話は、コミカルなテイストが盛り込まれた前半に対し、後半はそれぞれ苦しい気持ちを抱えたまま終わった試練の回でした。

ドラマの脚本を手掛けるのは、これまでにも数々の名作を生み出してきた、遊川和彦さん。私がこれまで見てきた遊川さんの作品の中でも、1番ストレートに心に届く作品かもしれない。観た後、こんなに誰かと語りたくなる作品もなかなかないよね、と思いながら次の回の放送までリピする日々。

タイトルから想像する通り、もちろん恋愛要素が中心にある作品ではあるのですが、ドラマに登場する7人それぞれが抱える悩みの根本を辿ると、家族の在り方、親との関係、そして自己肯定感のなさなど、より人間味のある部分が浮き彫りになってくるのです。

みんなそれぞれ良いところもダメなところもあって、ついイラッとしたり、言わなくていいことまで言ってしまって後から後悔したり、肝心な本音は明かさなかったり。不器用ながらも日々懸命に生きている7人がとてもリアルで愛おしくて、回を増すごとにそれぞれを応援したくなる。

ドラマの主題歌を手掛けるのは、THE BEAT GARDEN。
この主題歌「present」がドラマに寄り添ってくれていて本当に素敵!

作詞を手掛けたUさんが、「本当は幸せだなとか嬉しいって感じた時 それが愛や恋と思えたらベストなのかもしれないけれど、それだけじゃなくて 苦しいなって寂しいなって痛くなるほど、 この人しかいないって気づいてしまう そんな瞬間や感情を綴りました」と、歌詞に込めた想いを綴られていて。

こんなの泣いちゃう(;;)

presentが流れるエンディングには毎回、主人公の久米真和を演じる福士蒼汰くんの優しくて憂いのあるトーンのモノローグが重なり、曲とドラマとの一体感に涙してしまいます。

コミカルな部分もたくさん散りばめられつつ、シリアスなテーマもしっかり描く、このドラマの構成が本当に好き。あと、何か問題に直面した時の男女の行動の違いが面白く描かれてる場面が多くて。この辺りもさすが遊川さん!って思いながら楽しんで観ています。

第3話で真和が絵里加に紹介した「あなた、その川を渡らないで」というドキュメンタリー映画と、2人が同時に手を伸ばした「愛するということ」という1冊の本。ドラマで描きたい核の部分はこの2つの作品が象徴してるのかな、と感じます。

「あなた、その川を渡らないで」は田舎町で暮らす老夫婦の何気ない日常を描き、仲睦まじいシーンもあれば、時々言い合いをするようなシーンもあったり。少しずつ老いて弱っていく伴侶の命が尽きるまで側に寄り添い、その死を見届ける。そんな夫婦の素敵なドキュメンタリー。

時間は進む一方で、実際にはタイムマシンで戻れることがないからこそ、今この瞬間を大切に生きることが大事なんだって教えてくれるような作品でした。

「俺たちにわかるのは今日や明日のことくらいなんだから、その間の寂しさを埋めてくれる人がいればいいんだよ、こっちは。あんたみたいなタイプが、1番必要ないんだ」

5話のラストでは、こんな辛辣な言葉を放ち、絵里加を突き放してしまった真和ですが・・・この作品に登場するお爺ちゃんが自分のヒーローだと語っていた真和は、本当は誰よりも心から愛する人と寄り添って、愛し愛される日々を過ごすことを求めているのだと思うととても切なくなります。

そして「愛するということ」に書かれている文章もまた、真和や他の6人がこれからそれぞれの課題を乗り越えてく上でのヒントをたくさんくれるような内容で。自分自身を大切に、でも自分本位にならず、相手を尊重し、理解し、歩み寄ることで初めて人を愛することができる。愛されるには、まず自分が相手を愛すること。

自分自身の本当の気持ちに素直になって、本当はどうしたいのかを考えること。言葉を相手にぶつける前に、同じ目線で相手の立場に立ってみること。どの登場人物にも当てはまる大事な要素だなって思いました。

明日放送の第6話は、きっと涙無しには観られない切ない回。
でもそれぞれ苦しんだ先には光があるはず!

希望が持てるラストに向けて、ほっこり幸せなシーンや温かい気持ちになれる愛のあるシーンもたくさん描かれることを願っています。


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