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はしセット

玄関開けるとリビングから妻と娘のケンカ声。
「はしセットまた忘れた。」
「あなたは晩ご飯食べなくていいから学校にとって来なさい。」
「うぇ~ん。」(午後七時)

靴も脱いでないうちに聞いた会話に
「おい行くぞ。送って行ってやる。」

というリアクションに気に入らないのはわかっている。
厳しい諭しで癖を治すことも必要だ。
だけど同じ人が同じ人に同じ方法でやると徐々に確率が低くなる。

当然、流れのなかでお約束の共犯者。それは一時、気にしない。

「今から行くの?もうパスタが茹で上がる。」と。


そういえば茹でて増え切ったパスタを食べたことはないな。



「行くよ。」


学校に行って帰ってきても15分。



いや、普通に料理自体がおいしいんだけど。
湯から上げてあればあんま関係ないんだね。


追記
学校まで来たとき、「嫌だ。先生に怒られる」と言って泣き出した。
「怒られると思ってもやらないと解決しないことはやらないと」
結果ほとんどの先生がご帰宅だったので優しい先生に連れられて行った。

無事忘れ物を取りに行けたことで安堵したようだ。
「嫌だな。と思いながら明日の朝まで過ごすより、怒られてでもすぐ終わらせた方が今の気分が楽だろ?」
「嫌なことは早くやる」
そんな話をしながら伸びなかったパスタを食べた。

でも結局、宿題をだらだらやり、僕にも怒られて就寝。



なんて大人なんて偉そうに言うが、正直、今子供に戻ったからと言って
自分の口から言ったことがそのまま実践できる気はしない。

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