プロボクシング二階級目の四団体(WBA&WBC&WBO&IBF)統一王者となった井上尚弥選手の26日の試合の振り返りについて!
2023年12月28日更新
REV25
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
皆さんは、12月26日に行われた、表題の、井上尚弥選手とマーロン・タパレス選手との四団体統一戦をご覧になられたでしょうか?
講師は、自宅ですが、リアルで、動画配信を視聴していました。
本当は、試合開催翌日に投稿した、この対戦に関する内容で触れられたら良かったのですが、意図的ではないのですが、触れられなかったので、その他のアイテムも含めて、今回、投稿させて頂きたいと思います。
先ず、今回の統一戦に関して、別な投稿をしようと考えた理由は、同日試合終了後行われた対戦相手であるマーロン・タパレス選手の記者会見にあります。
それは、画面にアップされて映し出されていた、タパレス選手のお顔には思った以上にキズがあった事です。
何故なら、試合終了直後にクローズアップされていた、同選手のお顔には、傷が無かったとは言いませんが、数は少なく、それほど酷いと言う感じは受けていませんでした。
然しながら、試合終了後の記者会見場で真ん中あたりに座った、タパレス選手のお顔がクローズアップされて画面に映し出された時、左右のこめかみ当りや、おでこ、左目眉の上や、鼻頭周辺等、こんなに、傷が有ったのか?と感じました。
逆に、井上選手は、これまで通り、貴社経験の席上でも、綺麗なお顔をされていました。
ただ、此方も、講師的には”アレ”と言う感じがしていました。何故なら。タパレス選手のパンチを浴びて、顔が動かされる様な場面が複数回あり、何故、綺麗なお顔のままなのであろうか?と感じました。
そこで、当日の両選手のパフォーマンスを動画の再確認やインターネット上の各種情報を確認して検証してみようと考えました。
先ず、パフォーマンスについて、専門家の目で確認された、数値、即ち、当日の試合のジャッジのスコアカードを確認してみようと思います。
以下、インターネットで見つけた、当日の試合のスコアカードから得た三人の各ジャツジの採点数値です。
ラウンドジャッジーAジャッジーAジャッジーBジャッジーBジャッジーCジャッジーC井上タパレス井上タパレス井上タパレス110910910921091091093109109109410810810851091091096109109109791091010981099101099109109109トータル898188829080
12月26日四団体統一戦ジャッジペーパー写し
4ラウンドは、井上選手がタパレス選手からダウンを奪ったため、全てのジャッジが、タパレス選手に8点を付けています。(井上選手は10点)
また、7ラウンドは二人のジャッジがタパレス選手に10点を付け、井上選手には9点と、タパレス選手有利の結果になっています。
更に、一人のジャッジは8ラウンドもタパレス選手に10点、井上選手に9点を付けています。
この確認結果から、点差が付いている4ラウンド、7ラウンド、8ラウンドを再度見直してみようと思います。
先ずは念のため、ボクシングの試合のジャッジの仕方をインターネットで確認してみました。
ボクシングの採点時の基準・方法は以下の通りの様です。
どちらの選手が、有効なパンチにより、より相手にダメージを与えたかの観点。
どちらの選手が、相手を倒すために、より攻撃的だったかの観点。但し、ただ前に出るだけの直接攻撃と結びついていない動きは評価しない。
どちらの選手が、より相手の攻撃を防いだかの観点。但し、相手の攻撃を防ぐだけでその相手に対して反撃できていない場合は評価しない。
どちらの選手が、試合態度が正々堂々としていて戦術的にも優れていたか。
どちらの選手が、主導権を握っていたかの観点。
マスト判定の観点:必ず、該当ラウンドで、何方かの選手に10点を付けなければいけない。(従って、相手選手には10点以下、即ち、9点や8点の採点となります)
Etc(具体的に情報として出ていないような気がしますが、一度ダウンを奪うと減点1だった気がします)
こうして、調べてみると、知っていた事もありますが、観点や視点が理解していたのと、少し違うものもある様です。
例えば、アイテム3の避けるだけでは、得点評価にならないというは、言われてみればそうだなと感じますが、講師はジャッジをした事が無いので、指摘されて、気が付いた感じです。
また、アイテム4はあまり、具体的でないような気がして、講師にとっては意味が少し?です。(恐らく、勝利する為の試合の組み立て方などを想定しているのかなと思いますが、正解であるかどうか、自信は?です)
尚、情報により、ジャッジを副審と説明しているものがあり、正しいのであれば、講師は初耳でした。(試合時、選手をリング上でさばいて、試合を進行させるのは主審なので、採点者が副審でも、良い気はしますが、TVのボクシングの試合の放映などでは、試合前の両選手の紹介等と一緒に、主審の紹介の次に採点者も紹介されますが、副審ではなく、ジャッジと呼称されていた気がするのですが…?)
こうして、確認して見ると、26日の統一戦の前述のスコア表の点数で気になるのが、タパレス選手に10点を付けたラウンドが、三人のジャッジとも極端に少ないという事です。
確かに、マスト判定なので、井上選手に10点を付けるとタパレス選手には9点からしか点を付けれないのでしょうが、早いラウンドでは講師はそれほど大きく両者のパフォーマンスに差が開いていた様には感じませんでした。
勿論、井上選手は第四ラウンドにタパレス選手からゴング前にダウンを奪っていますので、ー1で10点以下なのですが、そのラウンドは三人のジャッジとも8点となっており、何となく、タパレス選手の評価がデフォルトで9点になっているように思えます。
また、インターネット上のコメントなどで識者の方から、タパレス選手の後傾スタンスでの戦いは、四ラウンドにダウンを喫したからというものを見かけましたが、動画で動作を再度見ても、やはり、タパレス選手は第一ラウンドから、右足を前に伸ばして左足に余裕があり(少し左ひざが折れています)、且つ、頭の位置が、その左足側にありますので、明らかに、後傾姿勢での戦いを最初からしている様に、講師の目には映ります。
また、もし仮に、ダウン後、スイッチしていたのであれば、あれほど長い時間、各ラウンドで後傾姿勢を保てるのでしょうか?
大事な一戦なのに、突然、後傾にスイッチしても、バランスを保てず、攻撃もできないと思います。
然しながら、タパレス選手は4ラウンド以降もある種攻撃に耐えて、逆に、反撃すらしているように見えました。
また、ご本人が敗戦後の記者会見で話されていた様に、出来る事全てを実施したが、井上選手には勝てなかったとコメントされており、あの後傾スタンスでの戦い方は、やはり、意図的であったと推測できます。(元々、左利きの選手は後傾スタンスが多いのか?他の選手も含めて、今度調べてみようかと考えています)
実際、二名のジャッジが、タパレス選手に10点を付けた7ラウンドを見直してみましたが、確かに、手数や、井上選手を追いかけている姿から、そう付ける事もあるかなという風に感じました。
ただ、次の回の8ラウンドは、タパレス選手に10点を付けるかは講師的には微妙な気がしました。
尚、今回動画を見直しているときに、一つ気が付いたのは、タパレス陣営のタパレス選手へのケアの仕方です。
要するに、エンスウェル?と呼ばれるらしい道具を使用して、額や目の周りをアイシングしていると思わしき場面がありました。
結果、アイシングの効果で、あまり、試合中はタパレス選手のお顔のキズが目立たなかったのかもしれません。
こうして当日の試合を見直してみると、講師的には、やはり、タパレス選手は強かったとの感想を再度得ました。
インターネット上の情報ではあまり見かけませんが、タパレス選手は講師的には、サウスポーのテクニシャンタイプのボクサーに思えました。(これからも試合をされる様であれば、また、見てみたい気がしています)
一気に寒くなってきた今日この頃、皆さんはどの様にお過ごしでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。