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秘密分散とは

今回は「秘密分散」について少し紹介いたします。

「秘密分散」とは、暗号技術の1つです。

暗号というと「暗号鍵」や「パスワード」を連想するでしょうか。
ですが、秘密分散ではどれも必要ありません。

秘密分散は、まず情報を複数に分散します。
これは「分割」とは違います。
同じデータ長でありながら、全く異なる意味のないデータパターンをいくつも作り出すのです。
そしてここからが面白いところですが、このいくつも作り出されたデータからいくつかを取り出して元の情報を再構築します。取り出すデータはどれでもかまいません。ここが大きな特徴となります。「どれでもかまわない」ということが信頼性を高めてくれます。また、再構築に必要な分散データの数が多いほど機密性も向上します。

分散する数、また再構築に必要な分散データの数は自由に指定できます。
例えば、5個に分散して、そのうち3つの分散データで再構築ができるとしましょう。

まず、5つに分散しましょう。
分散したデータは元のデータとは全く異なるものです。

分散

再構築するためには3つの分散データが必要です。
このため、分散データが1つ、あるいは2つしかない場合には元のファイルを再構築することはできません。

しきい値未満の分散ファイルで再構築

再構築するためには分散データが3つ必要です。
そして、分散データ5つのうち、どの3つの分散データからも再構築できます。5つに分散されたデータが全てそろわなくてもいいという条件は信頼性を高めます。5つのうちの2つが破損しても困ることはありません。

しきい値以上の分散ファイルで再構築

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