第1回 今村久美さん(カタリバ)

はいあのちょっと自己紹介させていただくと、私はあのですね、79年生まれで、SFCに入学したのは1998年で随分皆さんよりお姉さんで8期生か9期生かそれぐらいです
で岐阜県の高山市で生まれてで、確か大学生になったことがある人が親戚中見回しても私が初めてっていう家庭で育ってで、土産物屋を父は経営してたりするんですけれども、そんなところで育った人間がまあなんとかいろんな手を尽くしてですね、SFCになんとか合格するという経緯があってSFCのあのコンクリートのあそこを踏むことができました
まだ皆さんはもしかしたらオープンキャンパスと入試の時しか入ってないのかな、もしかしたら
で、私SFC時代すっごくいろんな楽しい経験をさせて頂いたんですけれども、端的にいうと1年生の時はものすごく楽しかったんですけど、自分の中のSFCの友人たちに対する相当のコンプレックスが2年生になるぐらいの時までに言語化されてしまって、要はSFCに来てる子達って、すごく経済的に恵まれている人が多いように見えた、で、もともと大学生になるということを前提にしてきた人が多いように見えた、で、海外から帰ってきた人とかもいっぱいいた、ベンチャーとか作るとか、私にとってはもう世界が違うレベルの人間だと思ってたので、まあそういうちょっと違うジャンルの人達と出会う中で、とっても楽しかったんだけど、これなんかギャップない?みたいな
私の実家の友人達だってめちゃくちゃいい奴らなんだけど、意欲的な人生を送るということが前提になっている人と、意欲的に何かを学ぶって楽しいって思いながら生きることが、許されている人と許されてないような人がいるような気がしたんですよ
それでなんか大学2年生ぐらいから随分モヤモヤしてしまって、特に成人式実家に帰った時に、周りの友達が、誰も大学生活なんて楽しんでないっていうことが判明して、いつのまにかSFC生らしい楽しみ方、学ぶは楽しいを実感している自分と周りのみんなとのなんか気持ちのギャップみたいなものにすごく私自身が苦しくなってしまって、で、なんかこれって何なんだろうって
この生きているこの社会には実は階級みたいなものがあるのかもしれないっていうことを痛切に感じて、で、卒業までは何とか過ごしたんですけれども、その後はこの社会の教育、もしかしたら教育のところに働きかければ、この見えない分断みたいなものを改善していく仕事ができる人になるかもしれないと思って、SFCを卒業するのと同時にNPOを作って今年20周年になります
あのずっとですね、私はどんな環境に生まれた子達も未来を作り出せる力があるということを当たり前にしていきたいということ、未来は創れるって、みんながワクワク思えるような世の中にしていきたいと
今はそうじゃないと思ってます、それを思いながらもいろんな仕事をやってきました
とにかく全国各地の拠点があって、NPO経営で言うと、あの今10億ぐらいの事業規模なんですけれども、職員140人ぐらいで今年はいます
そんな感じでずっとずっとあの学校の先生以外の人が教育に関わっていくっていう当たり前を社会に提案していきたい、学校っていう塀の中で過ごしている高校生たちは、もっとそこにいて悩んでいること以上の楽しみが学校の外側にはあるっていうことを届けられればいろんな環境で苦しんでる子達も、もっと自分の未来を想像することが楽しくなるかもしれない
それには親や先生もいいけど、先輩みたいな存在の人の存在が大切かもしれないと思ったから、さっき土肥ちゃんが言ってた、サブゼミが近い年齢の人によるサブゼミての今年始まるんでしょ?あれすごいなと思います
そんなことをずっと中高生、特に中高生、今は小学生もやってるんですが、小中高生に届けていく仕事をずっとやってきたという感じです
これについてはまたゆっくりお話しさせてください
あの大事なと思ってるのは、教育の問題を親や学校に丸投げしない社会をつくっていくってことだと思ってます、みんなでやってこういうことを祈りとして作ってきたいそんな感じです
一斉休校になったじゃないですかこの間、でこの話をちょっと皆さんに今回お誘いがてらしたいんですけれども、2月の28日か29日に総理から突然一斉休校が告げられて、文部科学省の人たちも、私も文部科学省の委員会に入ってるんですけれども電話とかきて、なんか総理が言っちゃったからやらなきゃいけませんみたいになって、全然聞いてなかったらしいんですよ
でいきなり学校が休みになりました、で私はあのこの社会において、学校っていう仕組みは、学習をする場所ではもちろんあると思うんです
今もオンライン学習が大切ってみんな言ってて、勉強が遅れたらどうするんだって言っている人たちがたくさんいて、それは本当にそうだと思ってます
なんだけど、それ以上の役割を果たしていると思ってるんです
カタリバではすごく経済的に困窮している世帯の子達に対してかかわる現場とか、あのいっぱいやってるんですけれども、多分親が、やばい学校が休みになったら勉強が遅れるどうしようって心配してくれる親御さんの下で育てられている子は、もしかしたらこの社会の中の半分も満たないかもしれない
もしかしたら、今回経済的に大変になってしまって、経済が悪化してて親がそんなことも考えてる余裕ないぐらい自分のことで精一杯になって、家族をこれからどうやって養ってけばいいんだろうっていうことにてんやわんやしてて、放置されてる子供もいるかもしれない、家にずっと一人でいる子供もいるかもしれないし、家に一人でいなかったとしても、親御さんとの関係がもともと悪い人もいるかもしれない
そういう子供たちが家庭の中にいなさいっていう自粛は、私はなんかもう命の危険すら感じることになってしまったなと思ってます
学校の役割は学ぶという役割、学校という居場所は学ぶ場であるということ以上に、親のテリトリーから離れたところで、一個人として子供たちが第三者である大人とか友人たちを作れる、つながりを作れる場所、それが子供達に保証された凄い重要な福祉システムだと私は思ってました
で、その場所がなくなるっていうのは、もう大変なことだなって思ったので、まあこれもできることは何かなと思ってできるところからしかできないんですけど、今あのカタリバオンラインっていうことで、オンライン上に居場所と学びを届ける場所を作りました
今ですね、毎日3月の4日から始めてるんですけれども、たくさんのボランティアの人たちに世界中から参加をしてもらいながらいろんなことをしてます
ちょっと例えば今日のプログラム見れるのかな、今のカタリバオンラインというサービスには1500人ぐらいの登録があるんですけど、こういう会員ページ説明会受けた人たちにこの会員ページのアクセスできるようになってって、まぁLPですけど、そこにzoomのリンクが貼ってある画面があるのでここで子供達は過ごしてます、今この瞬間も過ごしてます
でこれ今日のプログラムなんですけど、たくさんの大学生の人たちとかいろんな土地に住んでる人たちとか、いろんな得意を持っている人達に、子供たちに提供できるプログラムを師匠になってもらって提供してもらってます
例えばさっきのですねお部屋に行って何が行われてるかってことが、この上の方に書いてあるんですけど、子供達の1日はですね朝の会から始まります
9時半にみんなで集まって、今日どんな1日過ごそうかってことを話します、で、そこにもボランティアの大学生の人たちとかが子供たちと一緒に今日こんな1日にできたら楽しくなるねって話をしたり、悩んでることがある子には悩みを聞いたりします
で勉強したい子は勉強部屋があって、学校の先生のボランティアの人が手伝ってくれたり後は何だろうな、SFCの卒業生でワクワクイングリッシュっていうのを経営してる子がいるんですけど、彼女にも協力してもらって、毎日フィリピンから先生たちが参加してくれてフィリピンのネイティブの英語が使える人達と英会話ができたり、遊ぶクラスがあったりとかですね
まあ、後とは何だろう、子供たちが何かしたいっていうことを提案したらですね、提案されたら、みんなでその場を作ったりするんですけど、この自主企画、例えばどれだろう、けん玉で遊ぼうとかは多分、けん玉が得意な子がけん玉いる人集合とかで、鍵盤ハーモニカで遊ぼうとかも募集したり、とかそんなようなことをやったり
で、夕方また夕方の会16時に集まってやって、その後はクラブ活動っていうのをやったりして、クラブでいろんな、これもボランティアの人たちに顧問になってもらって、一週間で一個何か作品を作ってこうみたいな感じで、毎日クラブ活動で集まってもらって活動したりしますっていうような場をずっと今やってます
私としては、あのこれをですね、是非あのSFCの皆さんにも参加してもらえたらいいなって思ってて、きっとSFCに入るぐらいだからなんかいろんなことを経験してきた人が多いんだと思うんですよね
みんなが得意だなって思ってる事とかを、あのぜひぜひなんとか
お、何度かオンライン授業やらせてもらってます、可愛い子供達でしたって人が実際もういるんですね、ありがとう
まあそういうような感じで、皆さんにその皆さんの得意をシェアしてもらいたい
なっていう感じなんです
例えばこんな授業がありますっていうのは、ちょっと最後に見てもらいたいんですけど、例えばですね見えるかな?この間はですね海外、イタリアに繋がりがある子がイタリアの人たちと質問しあったり、教室を世界中に広げられるんですよ、すっごく素敵じゃないですか?
だからオンラインじゃないとできない子供たちに、学校が提供できないようなことも、みんなだったら作れる場があるかもしれない、そういうのをですねあの皆にちょっと考えてもらいたくて
もうこれたぶんね続くと思うんですよ休校、だからあのみんなで力を出し合って子供たちを守ることをやってほしいと思ってます
で、今できる、やっぱりこれに参加できる子には、パソコンを持ってwi-fiがあってみたいな家庭環境の子しかいないので、最近ではあの昨日発送したんですけど、就学援助っていう、あのお金がなかなか経済的に豊かじゃない家庭の子に対しては、無償対応のパソコンとwi-fiの無償貸与ってプログラムを始めて、これもあの300件くらい配れたらいいなと思ってるんですけど、とにかく子供達が一人でも、むしろ休校になって楽しかったなって思えるような、そんな時間の使い方ができる子が増えたらいいなと思ってます
ちょっと最後に、最後って何回最後なんだなんですけど、さっき子供達から届いた、曲作ったんですとか言って曲が届いたんですよ
ネットで中学生が高校生、あれなんだろうあの子は、中学生がね、えーと子供たちによって小学生の子供達に曲、カタリバオンラインの歌を作ろうとか言って、この右下の女の子が呼びかけて、ピアノが上手な右下の香川県の中学生、で、真ん中の下の子はたぶん茨城かどっかのピアノが上手な子、で後は小学生たちがいろんなとこから参加してるんですけど、明日こどもの日までにこれを15人に増やすらしい
なんかよくわかんない、増やしたいらしいんですけど、歌を作ったんですって、歌聞いてみてください、これ素敵なんですよ
ということで、私のプレゼンテーション終わりなんですけど、ということであのなんか本当にインターネット使うと確かに休校になったから困難を背負った子たちがピンチになってるのは本当に危惧してます
これは別の手を打とうとしてるんだけど、でもやっぱりネットに教室が移ったからできること、限られた教室の中にいたら苦しくて人と繋がらないと思ってた人が、ここだったら人と繋がれると思えるような機会、なんかそんなことってできるんだなーってことを最近感じてて、是非皆さんには参加してもらいたいなと思ってます以上です
カタリバオンラインでまず検索してもらいたいんですね
でそこに、師匠の募集・ボランティアの募集っていうのがあるので、そこに登録してもらって、説明会に来てもらうっていうのが一番いいんですけど、もしSFCの人たちがまとまってくれるんだったら、皆さん向けの説明会もするので、あのカタリバオンラインの説明会に普通に来てもらうでもOKですし、なんか作ってくれるならやりますって感じです

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