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【ハイコ】騎士圧殺事件について

質問いただきましたので、補足や裏話とともに回答させていただきます。

ノアが6歳の頃 一体両親に何があったのか?

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ハイコが遮ったノアの回想ですね。
これは単純に、6歳の頃に両親が事故で亡くなってしまった、という解釈で問題ありません。
魔術工としての仕事中の事故で、両親ともども同じ現場で働いていたがゆえに、不幸にも同時に巻き込まれてしまった、ということです。
特にハイコが興味を引くようなタイプの事件性は考えていませんでしたが、ノアたちの両親についてはもしかすると掘り下げる未来があったかもしれません。
この直前のシーンで「マグストス」と聞いてハイコが魔術師の家系ではないかと聞いたのは、この世界には「マグストス」という名門魔術師の家系があったから、という設定でした。
賢者の後胤を作った七人の賢者の1人が、このマグストス家の人間だったんですね。
ただ、同じ苗字でもノア達は本流からはそれなりに離れてしまっている分家の筋で、ノアの父親も自分の血の事はほぼ意識していなかった、と思います。
どちらかというと魔術師としては母親の方が優秀で、ノアの魔力量も彼女譲りのものでした。
ポテンシャルは示せたと思いますが、もっと成長を描いてあげたかったですね。

せっかくなので「騎士圧殺事件」の他のキャラクターなどについても書いてみます。

ノアの兄 ソルエ

1話で2人とは別れたキャラクターですが、作品が長く続けられれば彼は再登場させるつもりでした。
オリゴの騎士達の従者の中で、ソルエは最も剣の腕が優れていました。
故にグレイハルトも本気で稽古をつけていたため、作中では足を怪我を負っています。
実はグレイハルトは彼の怪我が治り次第、騎士に叙任させ、自分の正式な跡取りにする予定でした。しかしそれが気に食わない彼の妻は、彼女と姦通していたサイモンを利用し、ソルエを抹殺する計画を立てたわけですね。
ところでソルエは、作中では魔法を使えませんでしたが、ノア同様実の親から継いだ魔術の才能がありました。
「賢者の後胤」と犬猿の仲である「魔法騎士団」みたいな組織を登場させ、再登場したソルエは魔法剣士としてその団員になっていた…みたいな事もぼんやり考えていたり…
賢者の後胤の連中と関係が良いノアにとっては、ジレンマになったでしょうね。

春突の騎士 ヨハン

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推理ものあるある、思わせぶりな奴は犯人じゃない法則。
この話では彼がその係でしたね。
ヨハンは最初期のネームでは、城に入る前にハイコと一戦交える予定でした。
決着はつかないまでもハイコの実力を認めたヨハンは、ハイコに城内の捜査する権利を与える…みたいな流れを作っていましたが、一話として長すぎるのでごっそり削りました。
彼の裏話ですが、ヨハン、実は魔法が使えます
これはややこしくなるので描かなかった遊びの設定みたいなものですが、彼は犯人でこそありませんでしたが、誰にも知られずに実は魔法を使えた、という人物ではありました。
戦いの最中に魔法で身体を強化し、素早さを底上げして戦で成果を上げていたんですね。ズルではなく努力です。
ピアスも魔力を強化するためのものですね。
担当や久園先生にも言った事ない気がする、ちょっとした裏設定でした。

剛壁の騎士 ジェラルド

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特に面白い裏話はありませんが…
見た目のモデルは「ゲーム・オブ・スローンズ」のモーモント総帥です。
温厚な老境の騎士って良いですよね。
見せ場はありませんでしたが、結構好きなキャラクターです。

鉄槌の騎士 サイモン

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みんなから慕われて実力も高いグレイハルトに嫉妬してたんでしょうね〜
グレイハルトの妻と通じていたのも、ここのコンプレックスが大きな原因のようです。
犯人ですが、そのくらいしか語ることはないかも…
あ、剣じゃなく鉄槌だったらハイコに勝てたかも、みたいなことをサイモン自身が言ってますが、鉄槌を持ったサイモンの強さはだいたいバレリオと同じくらいですかね。
まあまあ苦戦はするかもしれませんが、ハイコが勝つでしょうね。

ハイコの剣の名前

グラウリヒター」という名前でした。

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騎士圧殺事件

この一話、僕は気に入っています。
ファンタジー×ミステリーをやろうってなった時、最初の話はどうするかな〜と考えた時、すぐ出てきたのが「騎士」でした。
で、騎士が…殺される話。
殺されるって言っても、現代と違って死が身近な世界ですから、ただ殺されるだけじゃインパクトがない、それで魔法にも絡められる死に方…と考えて思いついたのが「圧死」です。
難しい魔法のルールも説明する暇のない一話にしては、結構上手くやったと思っていたのですが…

そんなところでしょうか。
「服従魔法殺人事件」や「巨竜と決闘」についてもおいおい同じように触れていきたいと思います。今回はここで!

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