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【ハイコ】クロマの使う魔法

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クロマ・ロヴィツキィももうちょっと描きたかったキャラクターです(みんなそうなのですが)。
「代闘士ハイコ」は中世風ファンタジーの推理ものということで、賢者の後胤はいわゆる警察のポジションを担ってもらう予定でした。
クロマとエリシールは刑事のコンビ枠としてデザインしたキャラクター。完全な味方ではないけれど、利害の一致があればなんだかんだ協力してくれる頼もしい存在です。
なので、クロマには色々と便利な魔法を覚えてもらっています。

透明化の魔法「因果切断(インシュレーション)」

作中で使ったのは、名前も登場している「妖精の稲妻(フラ・フルーメン)」という攻撃魔法と、名前は出ていないけど「因果切断(インシュレーション)」という魔法です。この魔法がどこで使われていたかというと…

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ここと

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この二箇所です。
相手から認識されなくなる魔法…というのはお分かりいただけると思いますが、ノアにはクロマの姿が見えていた理由については作中で説明せずじまいでした。
解説すると、この魔法は「対象1人に限り、自分の姿が透明化して見えなくなる」という効果を持つ魔法です。
一枚目の時はハイコしかいなかったため、姿を消したように見えましたが、実は二枚目のように、魔法をかけられた者以外からは姿が見える、というわけです。
この世界での魔法はなんでも出来るわけではないので、これだけの効果でも相当レベルの高い魔術、という設定でした。
あとは限定的なギミックを作っておけば、後々の事件で推理やトリックに組み込むことが出来るかな、と考えたところもあります。

ちなみに

クロマはクリケットの尾行に失敗しています。

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このときクロマは賢者の後胤の任務として、クリケットが禁忌魔法を使うという情報を調べていたため、本気で尾行を行なっていました。
つまり、クリケットに対して「因果切断(インシュレーション)」をかけていたのです。
しかし、なんとクリケットには見破られてしまっています。実力的には賢者の後胤の執行官であるクロマの方が数段上のはずなのに、何故クロマの魔法は看破されてしまったのか?
それはクリケットの使う魔法に秘密がありました。

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クリケットは自分の愛蛇であるジルを救うために旅をしていました。
ジルにかかった服従魔法の後遺症を取り除くため、服従魔術や、蛇に関連する魔術を学んでおり、その過程で「蛇の目」という魔法を生み出しています。
これは、自分のモノクル(片眼鏡)に蛇の感覚器官(ピット器官)に似た性能を付与する…
つまり、いわゆるサーモグラフが見えるようになる、というものでした。
クロマの「因果切断(インシュレーション)」はあくまで透明化の魔法、「蛇の目」との相性は最悪です。
なので、クロマの尾行はあえなくバレてしまった、という訳でした。

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クリケットはクロマが魔法で透明になっていた事もわかっているので、実力を隠していることに気づいてはいたようですが、あまり人に興味がない彼からしたらどうでもいい事だったようです。
そして、自分の高度な魔法が見破られたクロマは、より慎重に調査を続行しようとしていたため、2話の時点ではハイコが推理するまで動こうとしなかったのです。
以上、作品が続いても書いたかどうか微妙なラインの裏設定でした!

おまけ 各キャラクターの使える魔法

これは中学生のノートみたいで恥ずかしいのでTwitterへのリンクは貼りませんが、各キャラクターが使用する魔法についての一覧を自分用に作ってあったので、そちらも置いておきます。
体がむず痒くなっても良い!という人だけ覗いてみてください。



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