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【ハイコ】テオについて part1

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久園先生のテオのイメージラフです

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こちらは僕のテオのイメージラフです。
「代闘士ハイコ」においての久園先生の力の大きさがわかっていただけると思います。

最終話でいきなり登場し、誰だコイツ、となったと思われますが、テオという人物は「代闘士ハイコ」の企画当初から存在するキャラクターです。
勿体ぶってたせいで登場する前に打ち切りが決まってしまったので、急遽「巨竜と決闘」にねじ込むことになりました。

ハイコの実兄

回想でテオがハイコのことを弟と呼んだように、テオはハイコの実の兄です。
年齢は9つ上で、6年前に失踪して以来、ハイコはこの男の事を探す旅をしていました。元々兄弟仲は良かったのですが、ある事件を機に決定的に道を違え、最終話の回想シーンのようなことになります。
連載と違ってゆっくりやっても打ち切られることはないので、順を追って彼について語らせていただければと思います。

生い立ち

ハイコとテオの父、ホルガー・スモッグスはかつて小国の英雄でした。
武功を讃えられ、辺境の小さな土地を与えられ領主になり、妻との間に第一子、テオが生まれます。
テオは内向的ですが心優しく、父との剣術の訓練よりも、母から聞く魔法の話を好む少年でした。しかしテオの母、ツィツィリエは重い病に侵されており、テオは母を癒そうと、治癒魔法を勉強します。
魔術の天才であったテオは、ハイコが生まれた9歳の時にはもう大人の魔術師と同様のレベルで治癒魔法が使えるようになっていました。しかしその努力も虚しく、テオが12歳の時、母ツィツィリエは亡くなります。

父との不和

テオの父であるホルガーは武功で成り上がったためか、自分の子供にも立派な戦士になる事を強く望んでいました。魔術趣味のテオを軟弱と罵ったことも少なくありません。
なんとか息子を戦士にしたかったホルガーは、諌める妻がいなくなったのをいいことに12歳になったテオを戦地へ向かわせ、負傷兵の手当てなどをさせて戦の空気に慣れさせようとしました。しかし当然、芸術家肌のテオと戦場の相性は悪く、元々引っ込み思案だったテオはさらに心を閉ざすようになります。
結局その2年後、戦地からは帰ることになりましたが、テオは以前にも増して籠りがちな生活を送ることになりました。

幼馴染のソフィアと弟ハイコの成長

そんなテオの心の支えになったのが幼馴染のソフィアでした。
心優しく聡明な彼女は数少ないテオの理解者であり、二人は惹かれあっていきます。
そして弟のハイコに剣の才能があることがわかってくると、父はテオを戦士にすることを諦め、ハイコの教育に力を注ぐようになりました。
テオは自分が見限られた事よりも、自由になれたことを喜び、より魔術の研究に没頭するようになります。
父親似で自分とは違う剣の道に進んだハイコとの関係は意外にも悪くないもので、ハイコは訓練の合間によくテオの研究室に遊びに来ていました。
自分の研究室で、三人でたわいもない話をしている時が、テオの人生の中で最も幸せな記憶です。テオは魔法、そして理想を語り、ハイコは理屈と現実を幼いながらに語り、ソフィアは二人の話を優しく聞いている、この頃はそんな光景が日常でした。
そして21歳の時、テオはソフィアに結婚を申し込み、彼女もそれを承諾します。

しかし幸せの絶頂にいるはずのテオたちに、ある事件が起こったのでした…
「テオについて part2」に続きます

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