住宅展示場

契約前の「無料サービスの経費」は誰が払うのか?

勘の良い人なら、ピンときますね。

契約前の手厚い無料サービス

契約前の手厚い無料サービスをあげれば、きりがありません。

・モデルハウス
豪華なモデルハウスを無料で見学可能できます
・おもちゃ、ノベルティ
展示場に行くと子ども達は大喜び
・地盤調査
数万円もする調査をタダでやってくれます
・現地調査報告書
ご丁寧に役所調査までしてくれます
・間取り
頼んでないのに、どんどんプランを提案してきます
・訪問営業
これこそ頼んでないのに、夜な夜なやってきます
・住宅模型
とどめは、頼んでないのに住宅模型を作ってくれます

さて、この無料サービスの経費は誰が払うのでしょうか?

無料サービスの経費は誰が払うのか?

そうです、契約したお客さんです。無料サービスが手厚い住宅会社で家を建てることになれば、高い利益率で契約することになるということです。

住宅会社が、契約前の無料サービスに力を入れるということは、お金を払うかどうか分からない(客ではない)人にしっかりお金をかけて、お金を払ってくれる大切のお客さんに負担を強いているということになります。

なんとも悲しい構図です。

契約前の無料サービスは「接待」

契約前の無料サービスが親切だから!と住宅会社に魅力を感じている人は、注意しましょう。すでに、住宅会社に踊らされています。

契約前の無料サービスは、いわば接待です。接待は、気持ちよくなってもらうのが目的なので、あまりその気持ちよさに酔わない方が良いでしょう。

もしその会社で契約したら、あなたが受けた接待の費用は、あなた自身が支払うことになるわけですからね。

土地とプランの提案をしまくる会社は要注意

頼んでもいないのに、土地やプランの提案をしてくる会社ありませんか?そんな会社は要注意です。

土地提案に関しては、「良い土地さえ提案すれば、施主が断りづらくなる」ということを良く分かった上で、その手法をとっています。良い土地を探してきた営業マンに「土地情報だけもらって、他の会社で建てます。」とはなかなか言えませんからね~

土地探しの参考記事→注文住宅の土地探しを成功させる5つのコツ

プランに関しては、「直接会った回数が多ければ多い程、人は情がわき、断りづらくなる」ということを良く分かった上で、その手法をとっています。特に年配の方なんかは、情に流されやすく「ここまでがんばってくれたんだから、今更断りづらいよね~」となってしまうものです。

営業マンのがんばりと家の性能は反比例する?

なぜ営業マンはがんばるのか?頼んでもないのに、土地やプランを持ってくるのか?それは、がんばらないと売れないから。ではないでしょうか。

家の性能が低いので、営業マンのがんばりでなんとかする。営業マンとしては当然の動きですが、施主にとっては大切な一生ものの家ですから、過度な営業をしなくても売れる家を、まずは住宅会社本部が企画してほしいものです。

ただ、営業が不要というわけではありませんよ。どれだけ良い家であっても、知ってもらって理解してもらわないと価値がないので。やりすぎはあかんよ、ということです。

結局どうすればいいの?

施主が知識をつけるしかありません。いつもここに落ち着きますね。

良い家を見極められる知識があれば、接待に惑わされず、良い住宅会社を見つけることができます。最低でも、基本性能(窓・断熱・気密・換気)については、全体像を理解し、基準数値を頭に入れておきましょう。

最低限中の最低限の知識はこのへん。

窓→オール樹脂サッシ
断熱(UA値)→5~8地域:0.6以下、3~4地域:0.5以下、1~2地域:0.4以下
気密(C値)→0.7以下
換気→メンテ簡単な1種換気(無理なら、ダクト排気型3種)
シロアリ対策→ピレスロイド系の防蟻防湿シート

参考記事→「断熱・気密・換気性能」について|記事まとめ

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具体的なハウスメーカーの性能評価は、こちらからどうぞ。評価してほしいハウスメーカーがあれば、質問箱から依頼してください。

基本性能をクリアできる工務店のリサーチは、3月中には有料にて再開する予定です。今しばらくお待ちください。

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