ガンダムSEED FREEDOM
本日いよいよガンダムSEEDの劇場版「ガンダムSEED FREEDOM」が発表された。2023年は2002年から2003年にかけて放映されたガンダムSEEDの放送20周年となっている。
今後多様な「ガンダムSEEDとは~」という説明、賑やかし、さまざまなものが出るだろう。ガンダムSEEDが放映してる時代に生きていて、当時を知っており、その後追いかけてきた自分が、「語り部」ではないが、何らかのお気持ち表明をすることも面白いと思う。
1.ガンダムSEEDはどのようなファン層を生み出したか
よく「ガンダム中興の祖」と言われるガンダムSEED。アムロとシャアで有名なガンダムに再び盛り上がりを取り戻したということだ。ただ「ガンダムはSEEDの時には全く流行っていなかった」というのは語弊があり、スターダストメモリー、HGUC、エゥーゴVSティターンズなど宇宙世紀ファンを中心に「従来のファン層には」盛り上がっていた。
しかしガンダムX、∀ガンダムと2作続けてTVガンダムは新たなファン層を開拓したとは言えず、多くの若者にとっては「昔SDガンダムハマったな」「なんかオタクのオジサンが好きらしい」という類いのものだった。
そこで明確に「中学生向け」として打ち出されたのがガンダムSEEDで、土曜夜6時に放映していたこともあり、中高生にガンダムブームを起こした。
ここでそうは言ってもどれほど流行ったか?を説明するためにいくつかエピソードを話すと、
当時のオタク女子の初恋は「アスラン(ガンダムSEEDのライバルキャラCV石田彰)か跡部さま(ジャンプアニメテニスの王子様のライバルキャラCV諏訪部順一)のどちらか」というほどで、他に主人公キラ・ヤマト、イザークジュールなど多様な人気キャラがオタク界隈を席巻した。
また女子キャラクター人気も高く、ヒロインのラクス・クラインはフィギュアが100種類も出た。ノーマルカップリング界隈においてもアスラン・ザラと主人公の妹カガリ・ユラ・アスハのカップリング「アスカガ」は控えめに天下をとった。
またガンダムはガンプラと呼ばれるプラモデル売上が重要になるが。『電撃ホビー』のガンダムSEED特集で当時その世代だったモデラーが話すには
『女子がガンダムのプラモデルを買ったはいいものの作れないから、「○○くんプラモデル作れるんでしょ。代わりに作って」とプチモテ期がきた』などと微笑ましいエピソードが紹介されている。
タイアップした音楽CDが大きく売れたのもSEEDの特徴で、オリコン1位を出した。当時のお昼休みの放送ではモー娘。などと並んでSEEDのOPEDがローテーションされていた記憶がある。
さらにSEEDの特徴は人気が海外にも及んでおり、中国での人気が高いことだ。今現在のようなガンプラ転売ブームが起きる前から、SEEDの高額商品は中国のかたとの争奪戦であった。また一昨年には上海のららぽーとに「実物大フリーダムガンダム」が建設され、お台場など実物大ガンダムが海外進出した例となった。
これら獲得した若いガンダムファンはそのまま続編のSEEDdestiny、そして次の00まで視聴をしてくれた。(さすがにAGEでは離れちゃったみたい)
いくら年配層に人気があろうが、新しいファンが出来なければ衰退していくだけ。今に続くガンダム人気の功労者であることは間違いない。
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