オコエ獲得による巨人の将来への影響

現役ドラフトが実施され、巨人は戸根千明投手が広島に移籍、また楽天からオコエ瑠偉外野手を獲得しました。今回はオコエ獲得にいたった巨人の背景と、獲得による影響を考え、お気持ち表明します。

1.オコエ獲得について

前回「巨人は現役ドラフトの制度に反対してただけに、戦力外スレスレの選手を出して、獲ってくるだけになる」と予想していました。
オコエについての記事も「巨人が獲る?ハハハ」くらいなもんでした。割とビックリ。

さてオコエ獲得にいたった背景について伝えると
1.ドラフトで狙ってた
小学生6年の時にジャイアンツJr.に選ばれたなどの縁で、2015年ドラフトでは球団は獲得を目指していた。
2.右打ちの外野手
チームは今オフに「右打ちの外野手」集めにやっきになっており、ドラフトでも浅野、萩尾と続けて指名。さらにトレードで長野を再獲得。新外国人でブリンソン獲得も目指し目います。今季は右打ちの外野手が石川慎吾とウォーカーしかいないという極端な編成でしたが、これによりこのままだと来季は7名です。極端だなぁ。
3.センターがレギュラー不在
原監督は来季丸のライトへの移動を明言しており、センターを増田陸、萩尾、新外国人らで競わせるという構想を打ち出しています。しかし外野転向の増田陸、アマチュアレベルで守備が良くないと言われる萩尾、ブリンソンもセンターの守備指標は良くないなど、専門家がいない状態でした。オコエは楽天1年目からセンターを守っており、守備力に期待しての獲得もあるのではないでしょうか。
4.年齢
支配下の外野手の来年の年齢です。
長野(39)、丸(34)、ウォーカー(31)、石川(30)、重信(30)、松原(29)、岡田(24)、萩尾(23)、浅野(19)※ブリンソンは松原と同じ(29)

オコエは来年度26歳で支配下10名中5人目の若さになります。

以上、ドラフトの時から狙っていた、補強ポイントである右打ちの外野手で、センターを守れて、巨人の野手の中ではまだ若い。
さらにつけ加えるとネームパリューが高く実際に現役ドラフトのニュースはほとんどがオコエを写真に使用されています。これからゲンダイ系の巨人叩きを好む週刊紙もいっせいに巨人オコエに襲いかかる、ある種の炎上が起きると思います。しかしそれも含めて大きな話題になるでしょうし、来年のキャンプの目玉でしょう。

さて獲得にいたった理由はわかりました。活躍するのかどうか?オコエのプレーヤーとしての欠点は、とにかく怪我が多いこと。これは巨人でどう変わるか?本人次第としかいえませんね。

2.オコエ獲得による影響

オフシーズンの補強は、ドラフト、トレード(長野)、戦力外(松田)と進んでおり、現在は外国人の補強が進んでいます。しかし今から今回の現役ドラフトの結果で外国人獲得に変更があるかといったら、関係ないでしょう。
まだ去就が分かってないFAの近藤には巨人はまぁいかないと思います。海外勢だと筒香、有原、そして澤村。これもオコエ獲得とは関係ないですね。
現役ドラフトを終えて、いくつかまた新たにトレードが動くかもしれませんが、まぁ球団も仕事納めにはいっていきますし。

そのため今回の現役ドラフトで変わりそうなところだと、

育成選手の支配下

となります。
現在巨人の支配下選手は52プラス外国人選手
最終的に8~9人の獲得が予想されているので、まぁ10人弱程度支配下に昇格するわけです。

今回現役ドラフトでオコエというセンターを守れる比較的若い右打ち外野手が加入し、中継ぎ左腕投手の戸根が退団したことで、影響が出そうな育成選手は以下の通り。(*高卒ルーキーは割愛、年齢は来年度のもの)

・左腕
高木(34)中川(30)高橋(27)山本(25)冨田(24)横川(23)阿部(21)鴨打(20)
・外野手
梶谷(35)立岡(33)保科(25)鈴木(24)笹原(20)

この中で一番影響がありそうなのは昨年育成ドラフト1位で指名され、二軍ではセンターを守る鈴木外野手。支配下は近いと言われていましたが、右打ちの俊足で2つ下と年齢も近いため、「オコエに勝たないと支配下はない」となりそうです。
またオコエと同じくアフリカ系の父を持つ保科外野手。彼は高校時代「○○のオコエ」と言われていたようです。左打ちですが1歳上の"本家"の加入は心穏やかではないでしょう。
こう書くと、獲得には彼らの壁として役割のの期待もあるのかもしれません。


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