宮國戦力外から見る巨人今オフの傾向

坂本勇人選手の2000本安打、藤川球児投手の引退試合を過ぎて、いよいよシーズンが終わろうとしています。ドラフトの出会いもあれば別れもある。連日戦力外通告を受ける選手の記事で新聞が賑わう悲しい時期です。

そこで本日は琉球プリンス宮國椋丞投手が巨人を去ることについて、そしてそこから見えてくる巨人の今年の戦力外の傾向についてお気持ち表明したいです。

宮國椋丞投手は2010年ドラフトの2位で入団した28歳。澤村投手の移籍で述べましたが私が野球を追いかけて初めてじっくり体験したドラフトだったので思い入れもひとしおです。スラリとした長い手足から、相手の打ち損じを願ってオドオド投げるようなピッチングが印象的でしたね。まぁ今年は投手の鬼門である肩の怪我をしてしまい、ただでさえ微妙な立場が危うくなっての戦力外通告です。

戦力外まとめ

2020シーズン末、支配下 69名
ドラフト 7名(本指名のみ)
右投手3名 平内、山崎、伊藤
左投手1名 山本
捕手1名 萩原
内野手2名 中山、秋広

戦力外・引退・育成落ち 10名
右投手 6名 岩隈、田原、宮國、鍬原、堀田、ディプラン
左投手 2名 藤岡、高木京
外野手 2名 村上、加藤
現在66名、球団の副代表である大塚さんの言葉ではまぁあと3~4名は告げられるでしょうね。さて、ここから見えてくるのは野手と投手で異なる傾向です。

投手ー世代交代、野手ー力のない選手から

投手に関しては世代を表にするとハッキリします。※が今回退団あるいは育成契約への切り替えを言われている投手です。

【34~】大竹、岩隈※
【33】野上 
【32】デラロサ
【31】菅野、サンチェス、高木京※、田原※、藤岡※
【30】鍵谷
【29】
【28】高梨、戸根、ビエイラ、宮國※
【27】今村、中川、メルセデス、桜井、田中豊、ディプラン※
【26】畠
【25】田口、古川、鍬原※
【24】高橋優、伊藤優
【23】
【22】堀岡、大江、太田、山崎、平内、山本一
【21】
【20】戸郷、直江、沼田、横川
【19】井上、堀田※

怪我での育成契約を提示されている堀田、鍬原を除いて年齢が上の層に固まっています。シーズンでも「誰でもいい」ようなときでも田原、野上などの投手は一軍に呼ばれませんでした。(もちろん成績も良くはなかったのですが)

菅野投手のメジャー移籍、そこからくる巨人のおそらく今村、中川、桜井、メルセデスらの世代への世代交代が今シーズンオフに行われるのでは?と勘ぐっています。

一方で野手の戦力外を受けたのは22歳の加藤脩、25歳の村上という若い世代の外野手2人。こちらは今期一軍に1度も上がれず二軍での成績も芳しくありません。野手はポジションの関係もあって1試合に出場できる人数が決まっているということもあるかもしれません。ですがそれ以上に、エースである菅野投手がいなくなり混沌とする投手陣と異なり、野手は次期リーダーとして岡本和真選手が引っ張っていくことが決まっている違いもあるのではないでしょうか。

今後の戦力外予想

以上のことから考えると今後さらに巨人からなされる戦力外通告を予想したいなら(投手はすでに7名なので考えにくいですが)、投手は年齢、野手は成績をチェックするのがいいかもしれませんね。

戦力外通告を受けた選手もかつて夢を見させてもらった身として感謝とこの先の活躍を祈りたいと思います。

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