巨人ドラフト2020 を振り返る

まずはじめに、今年の巨人のドラフトのテーマはなんだったのかというと

road to Giants 2022、

再来年に向けたドラフトであった。もちろん巨人ファンにとっては言うまでもなく名将原監督が任期を全うし退任、そして阿部慎之助二軍監督が最有力候補の新監督が就任する年である。

去年一昨年と指名した選手6名中高卒選手が5名と先を見据えたというか即戦力にならないドラフトをしてきたがいよいよ今回はそういってられなかったのである。

今回のドラフトに向けて大塚副代表が事前に言ってたのはこんな感じ

・1位は即戦力外野手。パワーのある左打者が足りない。
・1位の抽選に外れたら即戦力投手にいく。今年は外れ〜2位でもいい選手が残ってそう。
・今年は指名はほとんど大学や社会人の選手。下位や育成では高校生も指名するかも。
・指名は5人予定(→後日6人へ訂正)
・捕手を支配下育成含めて3人は指名する。

そして月曜におこなわれた今回のドラフト指名選手がこちら

1 平内龍太 投手 亜細亜大
2 山崎伊織 投手 東海大
3 中山礼都 内野手 中京大中京高
4 伊藤優輔 投手 三菱パワー
5 秋広優人 投手 二松学舎大付属高
6 山本一輝 投手 中京大
7 萩原哲 捕手 創価大

これに育成選手が12名という異例の人数を指名した。ここから見える3つのポイントと採点をしたい。

1.やっぱり欲しかった佐藤、2.会心の指名 2位山崎、3.世代交代の中心世代は

85点

まず123全てに関わることだが、ジャイアンツの今の24歳以下の世代を並べる。(育成選手はなし)

【24】岡本 香月 岸田 高橋優  ←大卒社会人ドラフト
【23】
【22】大江 堀岡 太田 加藤 ←大卒ドラフト
【21】湯浅 ウレーニャ
【20】戸郷 直江 沼田 横川 山下 増田陸 松井
【19】堀田 井上 菊田 伊藤 山瀬↓この下に今年の高卒

まず間違いなく次代の巨人の中心となるのは岡本の世代だ。そこを支えるのが今年の大卒の世代であり、そこにドラフト1位、スター候補の外野手でしかも岡本と対になる左打ちの長打の打てる佐藤が入るのがベストではあった。しかし佐藤を外すとそこからは野手は7位の捕手萩原を除いて高卒のみ、大卒以上投手4名のドラフトを行った。それだけ佐藤が特別であるし、ドラフト1位の選手でないと巨人のレギュラーになるのは難しいということなのかもしれない。ここで指名できなかった穴はまた来年佐藤のような逸材はいなくとも野手を指名するかもしれない。

来年は手術明けで投げれないことが決まっている東海大の山崎伊織を2位で指名したのはお見事というほかない。楽天早川と並び称された、再来年は新人王をとってもおかしくないエース候補である。

世代を見ると24歳の岡本世代(今年の大卒社会人|世代の指名は4位の伊藤(三菱パワー)のみであった。これに22歳の大江らの世代には育成も含めて10名が一気に加入する。そして育成指名を断り大学進学の話もあるが高校生を7名指名した(残りの1名は独立リーグで戸郷直江らの黄金世代)。まだ来年の2021ドラフトで仕上げるとしても今年の大学四年生世代が特に投手で巨人を引っ張ることになるのは間違いないだろう。

佐藤を外したことはマイナス、しかし再来年のエースクラスである山崎を横槍なく指名できたこと、そしてこれからの巨人を考えたテーマあるドラフトだったことを考えるとまずは85点をつけて良いだろう。

あとは育成指名の高校生の何人が入団するのか、FA外国人トレードなどドラフト以外の補強がどれくらい進むかで得点は多少上下する。こんな感じである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?