ウィーラー獲得トレードに感じる不満

巨人と楽天がシーズン開幕5日目にしてトレードだ。
ウィーラーは週刊ベースボールで連載している河合じゅんじ先生がとても良く描いていたので私を思い入れがある。

しかし私が許せないのはこんな美味しいネタにも関わらず、マスコミ、特に夕刊紙の報じた記事のクオリティが低かったことだ。

東スポ「巨人は狙ってたヘススアギラルをマーリンズに逃したから」
ゲンダイ「巨人よりも楽天、石井GMを褒める声が多い」「コロナなのにポンと2億円払える巨人は金持ちですなぁ」
夕刊フジ「本当は西武メヒアを狙っていた」

ウィーラー トレード で出てきたものだが、なんともつまらない。
これらの夕刊紙を見る理由は、詳しい裏話を聞きたいなどではない。面白さを期待しているのだ。

「巨人ファンはウィーラー獲得を喜んでるけど、ホントは狙ってた選手じゃないんだぜ、むしろ楽天のほうが得したんだぜ」
ファンはもちろんアンチもこんな嫌みをわざわざ見たくはないのではないか。

というわけで今回は私がこういうのを読みたかった!という記事をねつ造してみたいと思う。(そのまま名前を使うのは失礼なのでマツイくん方式でいきたい)

「イゥーラー獲得に見えた、カイアンツの不協和音」

「実はハラ監督は内心不満に思っているんです」
さる球団関係者が声をひそめて話す。
「交換相手のイケダは貴重な左腕でミヤモト投手コーチも先発として名前を挙げていたほどでした」
またハラ監督はトレードをするにしても投手の補強を要望していたという。
「今回のトレードを受けて『我が軍はすぐスタメンを与えられるほどレベルの低いチームではない』と言いきりました。大砲を獲得をするにしてもラクチンイークルスで競争に破れたイゥーラーでは、ということでしょう」

では現場の遺志と異なる補強をしたフロントの意図とはなんなのだろうか。
「それはもちろん球団社長の意向ですよ」
カイアンツのイマムラ社長はとにかく人気選手が好きで、今年の新外国人選手ラーパもメジャーでシャークダンスが人気に目をつけたというのは関係者の間では公然の秘密となっている。
事情に詳しい球界関係者の間では「イゥーラー選手はその顔から『ハクチョン大魔王』とニックネームをつけられていますが、ちょうど『ハクチョン大魔王2020』がイッテレで放映中なんです。公式Twitterも今回のトレードにすぐさま反応した」
イゥーラーの獲得はイッポンテレビ出身のイマムラ社長にとって古巣にひとつ"貸し"を作ったともっぱらだ。

「昨年オフ、メジャーに挑戦したヤマグチの抜けた穴をFAで埋めようとしたハラ監督に対し、フロントは若手で埋めろと難色を示したこともある。人気優先のフロント派と現場の首脳陣派で選手たちも意見が別れている。シーズンに悪影響が出ないといいのですが・・」

球団の内紛と言えば板神タイガンスのお家芸であるが、来年のハラ監督の契約最終年に向けて、カイアンツにも"乱"の予感だ。
(朝刊ゲンスポ・捨てアカ)

とまぁこんなのを期待していたのである。
今回は記事を用意できないほどの電撃トレードだったということかもしれないが、次に美味しいネタがあるときには、熱のある面白い記事を期待している。

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