教務主任0 担任との違い

5月の終わりに運動会が終わりました。
ここでひと段落つきました。
担任の時も、運動会まではひたすら走っている感じです。
「教務主任と担任とどちらが大変ですか?」と聞かれれば、
迷いなく担任だと答えます。
仕事量は教務が多いです。
しかし、担任の先生の24時間常に子どものことが頭を離れないことがよくも悪くもありません。
八和田清秀先生のnoteに担任の先生は「ワーキングメモリーを酷使する」という記事がありました。
とても共感しました。
朝、保護者から電話があります。Aは今日は学童の予定でしたが帰るように伝えてくださいということでした。
子どもに伝えようと教室に行きます。
廊下でB君がやってきます。
「先生、登校中にC君にバカって言われました」
それを聞いて、C君を呼びに行き、B君、C君の指導をします。
そうするうちに朝の会が始まり、Dさんが学校に来ていないことがわかります。
職員室にDさんのお家に連絡するように頼みます。
1時間目が始まります。
子ども達の机の間を歩きながら、誰ができて、誰ができていないか判断します・・・。
そうするうちに、A君に学童に行かないように伝えることを忘れていることを思い出しました。
このようにワーキングメモリをたくさん使います。
放課後、電話がなり、電話をとる時、周りの先生方の耳がこちらに向いていることを感じます。
「○○先生、電話です」と言うと、「私じゃなかった」という安堵した心の声が聞こえてきそうなほどの空気が職員室に流れます。
人間ですから、ついつい怒りすぎて、子どもをフォローできず帰してしまうこともあります。
「保護者かな・・・」など電話のたびにヒヤリとします。
そのため、学級担任の時には、睡眠を神経質すぎると思うほど、気を遣っていました。
睡眠不足は、ワーキングメモリーの機能を下げます。
また、前頭葉の働きが弱まり、感情を抑える力が下がります。
教務をしていると、体調はあまり気を使わなくても良いです。
忙しさ、追われている感は強くなりますが、常にどうしたら良いかという思いに追われることもありません。

学級担任のように、さかあがりができない子がさかあがりができるようになったり、討論が深まったりするような、大きな楽しさ、喜びを直接は味わいにくいです。
そういった担任の先生方を子どもに向き合い時間を作り出すのが教務主任の仕事だと考えています。


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