水紀 scene1 point3『帰依と忘却』終演のお知らせ

(以下の文章は、水紀 scene1 point3『帰依と忘却』終演後、参列者に送ったメールを一部編集したものです。)

この作品は、今回で三度目の上演になりました。
一度目は四十九日を、一緒にシェアハウスをしている住民とオーナーだけに声をかけて行いました。
会場は自分の暮らしているシェアハウスでした。
二度目は新盆を、親しい友人らのみに声をかけて行いました。
会場は友人でもある恩師の家をお借りしました。
そして三度目となる、今回の一周忌では、広く参列を募ってみることにしました。
会場はこれまで以上に「演劇」としての軸足を強くするために劇場で行うことにしました。
特に江原河畔劇場は、私の勤務先でもあり馴染み深い場所です。
自宅から徒歩3分、窓からは見慣れた風景が広がり、聴き慣れた音が聞こえるこの場所でできてよかったです。

今回、私を含め35人の方にご参列いただきました。
様々なご協力ありがとうございました。
演劇は参加するものです。映像のように用意されたものを見るのではなく、
観客同士が作品の完成のために協力して、はじめてみることができます。
演劇は、私たち人間は共生している、と信じる営みです。
例えばウトウトしちゃう人がいたり、イビキをかいちゃう人がいたり、携帯の音がなっちゃう人がいたり、
そういうことをする人がいてもいいのが、演劇であり、人間であり、共生であると思います。
それがまた確かめられてよかったです。

作品の上演中、私はずっと後ろからこの公演を見ていました。
自分の葬式を俯瞰してみているようでした。生前葬かもしれません。
来てくださった方は私が豊岡に移住してからの三年間で親しくなった知人・友人ばかりで、
全員が私のことは知っているけれど、全員のことを知っているのは私だけだったと思います。
本当に私の葬式や結婚式があったときには、きっとこんな光景になるだろうと。
それから第二部が始まって、改めて、葬式というのはいいものだなとも思いました。
会うはずのない人や、気不味くて会いにくい人を、会わせてしまうのが葬式です。
そういう人たちが、しっかりと故人を尊重して親しくする、
それがきっかけで伝えたかったことを伝えたり、伝わったりする力があります。
私たちの人生最後の大仕事です。

そんな一日をありがとうございました。

竹内ミズキ
---------------------------------------------------------------[第三部の実施]
わけあって、第三部を行うことにしました。
今回、第一部の後にみなさんからご香典をいただいたのですが、
それがちょうど会場費と同じくらいでした。
ところがどっこい、第二部では高砂さんにお願いしてどどんと30人分のご飯を用意したのですが、
これがまるっと大赤字です。ひゃー!
来月生きることも危うくなってしまいました。息も絶え絶えです。
私は昨日考えました。
こりゃたまらんぞと。
このままでは三回忌もままなりません。その前に私が飢えてしまいます。
本当に生前葬をしたみたいになっちゃいます。
そこで、さらに考えました。
みんなにご飯を奢ってもらえばいいんだと。
ということで、第三部を開催することにしました。

内容は、私が皆さん一人一人とサシで食事をするというだけです。
サシといわず、もちろん誰かと同席でもかまいません。
場所は飲食店でもご自宅でもかまいません。
日程は、何日かご提案ください。
空いている日に、呼ばれたところにかけつけます。
これには先輩も後輩も、上司も先生も関係ありません。上演の続きですのでぜひお声掛けください。

第二部では長くても一人10分程度しか話せませんでした。
人によっては話すこともできなかったです。
第三部では希望があれば3時間でも10時間でも話そうと思っています。
今回の作品の話だけではなく、豊岡に来る前の話や、来てからのこと、これからのことも、なんでも話ます。
一応去年作ったレパートリーがあります。

「五体満足に生きている。」「後悔をしない。」「家族のために本を読む。」「消去法で演劇部に入る。」「人生100年時代、だから放浪する。」「とりあえず、企業。」「生きるため、長野で介護。」「ミャンマーにて、出家。」「19歳、ホームレスになる。」「記憶が残らない時期。」「大学か、まちおこしか。」

今回追加で新たなレパートリーを加えます。

「介入の時代。」「スキンヘッドの洗い方。」「NPOを作る。」「家を貰いました。」「16種類のアレルギーがある私が花粉症に勝った方法。」「『帰依と忘却』の収支報告。」「豊岡演劇祭ミーティングスポット江原_101が大成功した秘訣。」

このレパートリーのことを先日お会いした岩井秀人さんはエッセイ演劇と呼んでいました。
エッセイ演劇を食事を奢るだけで見れると思えば安いのではないでしょうか!!
全部話します!何個でも!何回でも!
もちろん、上演台本を見ながら解説をしたり、
録音の仕方、編集の仕方なんかも全部お話しできます!

第三部を行いたい人は
私のメール、Facebook、Instagram、X、LINEなどにご連絡ください。

よくわからないという人は、要するに「竹内くんは飢えているのでご飯を奢ってほしい。」です。
長々と長文失礼しました。

みなさんからの連絡を心からお待ちしています。
正直第三部が90回くらい開催できたらいいなと思ってます。
好き嫌いはありません。いただいたものはなんでもおいしく食べます。
期間は問いません。いつまででも待ってます。
よろしくお願いします。心底お願いします。
お願いします。

竹内ミズキ(はらぺこ)
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メール:mozukimizuki119@gmail.com
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