見てる?普通の好青年だってよ。

 こないだ、「セクシーって普通の好青年だよね」と言われました。ここでいうセクシーとはセクシーなかむらつまりは僕のことです。

 セクシーなかむらです。

 最近の嬉しかった話をします。

 よろしくお願いします。

 小学生の頃から小説とか漫画とかで書かれてるような「主人公」になりたかった。ちょっと抜けてて、まっすぐで、曲がったことは嫌いで、お喋りが上手で、人から好かれていて~、みたいな素敵な「主人公」に。

 どこで間違ったのか、中学生辺りから「変な奴」に憧れるようになる。(specialの意味を履き違えちゃったのか、当時の僕はこの状態を「主人公」だと思ってるので注意)

 高校生になるまで気づかなかったんだけど、僕はわりと根っからの「変な奴」だったらしい。

 体は意識しなくても動いちゃう。思考が纏まらない。変なかっこのつけかたをしちゃう。キョドるしドモるし髪はボサボサ。ファッションなんて考えたことなかったしすぐ見栄を張るし対した知識もないのにオタクであることに対して変な誇りを持ってる。なんでかわかんないけど知らん先輩に挨拶する。会話が上手く続かないどころか早く切り上げようとする。それでもなんか自分は「主人公」なんだ、みたいな考えだけは常に頭にあった。つまらない人間だなぁ、という戒め。うーん、最高に悩み事が少なそうだ。いいね。(過去の僕に読ませたいので褒めて伸ばす方向で文を書こうと思う)

 そんな自分を客観視できたのはとある事件が起こったからで。まぁ、事件の詳細は割愛するけど、とにかく「あれ、僕って変な奴じゃね」って気づいた?気づけた?気づいてしまった?のは高校3年生の上半期。

 「主人公じゃないじゃんこれ」って、高校3年生にもなってショック受けてるの笑っちゃうよね。そっから取り返そうとしたんだけど3年生になっちゃったらもうダメだよね~、取り返しはつかなかった。

 そんときに「普通の人になりたいなぁ」って思ったんだけど。これってさ、強すぎる力を手にいれてしまったが故に非日常に足を踏み入れてしまった平凡な生活を望む主人公、みたいじゃない?(皮肉だね)

 こんなのはめちゃくちゃありふれてる話で、僕なんかより不幸な人も大変な人もいっぱいいるのは分かってる。この程度の不幸で済んで最高に幸せだ。

 でも主人公だと思ってた自分が、周りから見たら変人だったというのは当時の僕にとっては死にたくなるくらい不幸な体験だった。それでも君は気持ち悪くないよ。大丈夫だ。

 そっから改善しようといろいろしたんだけどね。やだね、頑張ろうとすればするほど空回りするのは、怖いね。怖いよ。まぁそのお陰でもっと「普通の人になりたい」って思えたね。偉いね。

 笑顔が素敵で、色んな人に好意的に話して貰えて、仲が良い人もいっぱい居て、毎日「楽しいなぁ」って思いながら生きたかった。僕が描いてた「普通の人」。僕は普通の人になれてるのかなぁ。

 今でも上手く会話できてる自信なんかないし人から好かれてるなんて思わない。だけどさ、何気なく言われた「セクシーって普通の好青年だよね」って台詞がさ、なんか嬉しかったんだよねーーーー

 誰に向けて書いてんのか分かんなくなってきた。

 高校生の僕へ。とりあえず、「普通の好青年」にはなれてるっぽいぜ。おめでとう。頑張ったね。

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