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「親会社と経営方針巡り対立か」

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか?
 
今日はちょっといつもと違うテイストになってしまいますが。

 昨日、日本経済新聞の電子版では「セゾン投信中野会長退任へ 親会社と経営方針巡り対立か」との記事が配信されていました(その後の追加記事もあります)。
URL:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB011KJ0R00C23A6000000/
記事によれば、創業者の中野会長が退任する人事を5月31日の取締役会で決めたと会社が発表したという事でした。
正式な決定は、6月28日の株主総会で正式決定との事ですが、どうも腑に落ちないというか、やるせないというか、同じ資産運用業に身を置くものとして、悲しい気持ちになります。
セゾン投信さんは、中野さんがクレディセゾンに入社後にグループ内で投資顧問事業を立ち上げ運用責任者としてグループ資金の運用等を手がけ、2006年にセゾン投信を設立しました。
そのセゾン投信は、創業時から証券会社や銀行を介さず自社で投資信託を販売する「直販」をする運用会社です。この「直販」は独立系の運用会社が多く<さわかみ投信>や「ひふみ投信」で有名な<レオス・キャピタルワークス>などがあります。
中野さんはセミナーや著書などを通じて、積み立てによる長期投資の重要性を説き、地道にファン(投資者)を増やされてきましたし、それがいまのセゾン投信さんの基盤になっていると思います。運用資産額(AUM)は6,000億円、口座保有数は15万人だそうです。
記事によれば、「今回の退任は事実上の解任だったもようだ。直販を重視する中野氏と、クレジットカードの顧客網や金融機関との提携関係を生かした販売を探るクレディセゾンとの間で隔たりが生じていたとされる。クレディセゾンは5月にスルガ銀行と資本業務提携を結んだ。」とあります。親会社の戦略に突如として、飲み込まれるのは致し方無いのかも知れません。ワタシも親会社のある運用会社に身を置いていますので、、、。
個人的には、2020年6月の中野さんが社長から会長になられたあたりから、ワタシの周りにも様々な噂などが流れてきましたので、それが具現化したのかとは思います。ちなみに中野会長は、今月末から投資信託協会の副会長に就任予定でした。
さて、直販をする独立系資産運用会社については、証券会社や銀行などを通じた販売による大きな資金流入が少ないことから、経営の難しさもあるとは思います。その意味では、レオス・キャピタルワークスさんも今回、東京証券取引所に上場されましたが、その以前にSBIホールディングスの傘下に入り、さらに今回、<SBIレオスひふみ>に社名変更するそうです。
資産形成世代の方々には積み立てを通じた投資信託への投資が必要だと思っています。またその長期投資の重要性をコツコツと説いてゆくことが大事なのですが、それを地道の実践してきたのが独立系の直販の運用会社の方々だと思っています。 

今日は、ワタシの朝の目覚めは菅田将暉さんの「まちがいさがし」でした。
 
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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