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証券コードが変わる?

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
「証券コード」をご存知でしょうか?
株式の取引を経験したことのある方は、ご存知かと思いますが、取引経験のない方や、投資信託などで間接的に株式に投資をしている方には、なかなか馴染みのないモノかと思います。
日本の証券取引所に上場している企業には、個別に「証券コード」が付されています。

例えば、日産自動車は7201、トヨタ自動車は7203、日本製鉄は5401、神戸製鋼所は5406、ソニーは6758、任天堂は7974、ファーストリテイリングは9983となります。
ちなみに、ファーストリテイリングとはユニクロを展開している企業のことです。

この様に、各企業に付された番号を「証券コード」と言います。
この「証券コード」は、4桁の数字と決まっています。
この証券コードの付番は、「証券コード協議会」が担当しています。ただ、0000から9999まで使用している訳ではありません。1300番から9999番までの8700通りの中でコード使っています。ちなみに、1299以下は債券で使用しています。

また、業種の区別にも使っています。主なところでは、1300~は「農林水産」、1700~1999は「建設」、5000~「石油・石炭」、5200~5399は「窯業」、5400~5699は「鉄鋼」、7000~7499「輸送用機械」などとなります。
ちなみに古くは、下一桁の若い番号がその業種のトップ企業とも言われていました。
 
「証券コード」の使い方の一つを簡単に説明すると、証券コードを使って、投資家は各企業の株式の売買注文を証券会社に発注します。証券会社も受け付けた注文を証券取引所に発注することになります。
証券コードを間違えない限り、注文は正しく証券取引所に送られ、値段と数量が合致すると取引が成立することになります。
 
最近は、多くの投資家がネット証券を通じて株式の売買を行います。
その際にも、最初に<証券コード>を入力し、次に<売・買>の別を入力し、さらに<数量(株数)>を入力し、最後に<価格(指値or成行)>を入力し発注します。その他にも執行条件等決めることもできます。
楽天証券の説明画面:

さて、この「証券コード」が、2024年1月から新規上場する銘柄には英文字(B、E、I、O、Q、V、Zを除く19文字)を組み入れた新しい形式で割り当てられる事になります。
なんといっても、未使用の数字が少なくなったための苦肉の策と言う事かと思います。
それ自体は、致し方ないのではと思いますが、懸念されているのは、その認知度は低く、システムトラブルの懸念、さらに新規上場銘柄からの投資家離れなどを心配する声も上がっているそうです。
まずは、130Aから始まり、次が130Cと続く様です。
 
ちなみに、欧米の証券コードに相当するティッカーシンボルは社名やサービス名をイメージさせる1〜4文字程度の英文字を使用しています。例えば、アマゾン・ドット・コムのティッカーは「AMZN」、アップルは「AAPL」などとなっています。

だだ、日本の企業の場合は、例えば、<日清>と言えば「日清食品」が浮かびますが、“ニッシボォ~”と動物が歌う、「日清紡ホールディングス」もありますので、26文字で構成されるアルファベットとは大きな違いがありますね。
 
本投稿は日本経済新聞の記事を参考にしています。

本日の1曲は、菅田将暉さんの『虹』です。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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