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EMPとは?

EMPとは、Emerging Managers Programの略となります。
翻訳すると、新興運用業者促進プログラムとなります。
 
昨年12月「資産運用立国の実現に向けた政策プラン」が策定・公表されました。
 
この中で、新興運用業者促進プログラム(日本版EMP)として、官民連携による新興運用業者に対する資金供給の円滑化を図る観点から、銀行、保険会社等の金融機関に対して、新興運用業者を積極的に活用した運用を行うことや、新興運用業者について単に業歴が短いということのみによって排除しな等の要請が行われていました。
 
6月7日には金融庁のホームページに「金融機関のEMP取組事例について」として、金融機関のEMP取組事例を公表しています。
 
朝日生命保険、住友生命保険相互会社などの生命保険会社や、SOMPOホールディングス、大同火災海上保険などの損害保険会社、他には大和証券グループ本社、野村ホールディングスなどの証券会社、三井住友トラスト・ホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行を含む21グループの取組事例が公表されています。

大手金融機関が並ぶ中で、肥後銀行も公表しています。
2022年7月に九州みらいインベストメンツ株式会社を設立し、2023年9月には、適格機関投資家向け私募投資信託への投資助言を開始しています。

このファンドは、JAMPファンド・マネジメント三菱UFJ信託銀行が共同運営する「基準価額一社計算」の枠組みを活用したファンドとなっています。

また、なかのアセットマネジメント株式会社が本年4月に新規設定したファンドも、野村信託銀行による「受託者一者計算」を採用する日本初の公募ファンドとなっています。

徐々にですが日本版EMPが浸透し始めているのではないかと思います。
 
ただ、基本的には顧客の最善の利益追求が目的であって、コスト削減ありきではあってはならないと思っています。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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