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金融行政方針

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
「2023事務年度 金融行政方針」が、8月29日に金融庁から公表されました。「金融行政方針」は、主に金融行政における重点課題および金融行政に取り組む上での方針として毎年度、金融庁が策定・公表しています。

それでは、そもそもの「金融行政」とは何でしょうか?
一般的には、「金融機関等に対する規制、厳正な検査・監督、行政処分等を通じ、金融システムの維持及び安定を図るとともに、利用者・投資者の保護、公正な市場の確保などの重要課題に取り組むこと」とされています。
「金融行政方針」は、2020年から公表が始まっていて、今年度で5回目の公表となります。

今回の「金融行政方針」の<主なポイント>が、大きくは以下の4つとなります。
■事業者支援の一層の推進
■資産運用立国の実現と資産所得倍増プランの推進
■金融システムの安定・信頼の確保
■持続的な経済成長を支える金融関連法制の構築

幾つかご紹介すると、“事業者支援の推進”とは、中小企業を始めとする事業者に対して、銀行などの金融機関が、起業への資金繰り支援にとどまらず、資本性劣後ローンやREVIC等を活用しながら、経営改善支援や事業再生支援等を実施することを促すとしています。ちなみにREVICとは、株式会社地域経済活性化支援機構を指します。主に事業再生と地域活性化支援を目的としています。
もうひとつ“資産運用立国と資産所得倍増プラン”ですが、こちらは政府が目指す、資産運用業の高度化やアセットオーナーの機能強化により、資産運用立国に向けた具体的な政策プランを年内に策定するというものです。資産運用立国というのは、今年の「骨太方針」において、家計金融資産2000兆円を開放し、持続的成長に貢献するという事のようです。
さらに“資産所得倍増プラン” とは、岸田総理の肝入りでスタートした政策で、来年からの新しいNISA制度の普及・活用促進、金融経済教育の充実などによる資産所得倍増プランを推進することとなります。
 
これは、あくまで金融庁が今年、金融行政方として打ち出した方針を取りまとめ、公表しているものなので、直接、国民生活や、国民の資産形成に影響を与えるものではありません。また、個々の金融事業者(銀行・証券会社・保険・資産運用会社など)に対しても、直接的な影響を与えるものではありません。
だた、日本の金融行政を監督する立場にある金融庁が、今年度の方針を発表し、それぞれの金融事業者がその方針を理解したうえで、事業方針や業務運営に必要に応じて反映させて行くことで、ひいては、国民生活と国民の資産形成や、日本の経済成長の一助となることを期待されていると言う事かと思います。

今日の1曲は、ブラックビスケッツの『タイミング』です。ブラックビスケッツは、南原清隆さん、天野ひろゆきさん、ビビアン・スーさんの3人のユニットで、テレビ番組で結成された音楽ユニットです。この曲はなんとCD140万枚超えの大ヒットとなり紅白歌合戦にも出場されています。
なんか、元気になる曲ですね。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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