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世紀の凡戦

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
 昨日、7月7日放映のNHK「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」は、「アントニオ猪木vs.モハメド・アリ “世紀の一戦”の真実」でした。番組の紹介には『最強の格闘技は何?誰もが知りたい夢の「世界一決定戦」が、ボクシング世界チャンピオンと日本を代表するプロレスラーの間で行われた。ところが、猪木はマットに寝そべり、アリは挑発するばかりで見せ場を欠き、“世紀の凡戦”と酷評された。しかし、両陣営の関係者や試合を追ったジャーナリストを取材すると、知られざる“真剣勝負”が浮かび上がってきた。貴重な映像や肉声とともに、格闘技史の流れを変えた一戦の真相に迫る。』とあります。
https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/episode/te/Y693822V6Q/
「アントニオ猪木vsモハメド・アリ」の試合は、1976年6月26日に日本武道館で行われました。この試合は、ボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリと日本のプロレスラーであるアントニオ猪木が、最強の格闘技の「世界一決定戦」として戦ったものです。
この番組の中では、開始のゴングまでにいたる道のり、さらに試合中にも様々な両陣営の思惑、そして戦うアリと猪木の心情などを関わってきたそれぞれのヒトに取材をし、世界に発信された試合とは別のアナザーストーリーを浮かびあがらせています。
既に、猪木もアリも天国に旅立ってしまっていますが、とても興味深く視聴させて頂きました。
ちなみにこの試合の当日、12歳のワタシは片田舎の自宅のテレビの前で観戦していました。当時、この試合の前にアントニオ猪木はウィリアム・ルスカとの異種格闘技戦を行っていて、子供ながらにプロレスラーの強さを感じていましたし、その数年前には、偶然にも鉄道の駅でアントニオ猪木に会っていました。ハンカチにサインをもらったおぼえがありますが、いま手元には残っていませんが。
そんな状況で、この試合についての感情は、もう憶えていないのですが、というかこの“世紀の凡戦”と言われた試合が、その後に大きく評価を変え、格闘技の真剣勝負として、さらにその後の猪木とアリの友情といったものから、当時の自身の感情などはすっかり忘れて、あとからの塗り替わった感情しか残っていません。
ワタシの周りにはいまも、プロレス、ボクシング、総合格闘技などが大好きな人間が多くいますし、ワタシもその一人ですね。
番組の中では「この試合があったからこそ、その後の総合格闘技の勃興に繋がっていている」とありましたが、やはりあの時に、試合を放棄することなく戦ってくれたモハメド・アリとアントニオ猪木の格闘家としてのプライドにワタシは感涙してしまいますね。
 
さて今日の1曲は、もうこれしかないという事で「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~」です。元々は、モハメド・アリの伝記映画「アリ・ザ・グレイテスト」の挿入曲だったようですが、諸説ありますが、猪木サイドがリング入場に使用したいとした際に、アリ側が2つ返事で快くOKを出したという事でした。そこには、アリと猪木の真剣に戦った者にしか通じない友情があったのでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=BvmqYM1xpZA

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。


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