大人になればいじめはなくなるなんて嘘だ。 #1

私は小学校、中学校共にいじめっ子であり、いじめられっ子だった。

八方美人で仲のいい子の悪口を言い、不登校にさせ、私もみんなから悪口を言われ無視された。
太っている男子に「死ね」といい、親を呼び出された。その後、教師から嫌われ、テストで満点を取っても成績は中の下だった。


最近職場で、いじめのような状況も見られる。

一人の新人のできていないことをみんなで問い詰める。
一通り尋問が終わり、解決策を出した後もその人がいない場所で大きな声で悪口を言う。

「あいつは何をやっても駄目だ」と。

だが、子供のころのいじめとは少し違うところがある。

いじめっ子の主犯者がパッとしない。

こどものころは、家庭に事情がある子が問題を起こすことが多かった。
しかし今は、子供がいる母親で、夫婦仲もよく、親との関係性もよい人がいじめている。一番は、外見が冴えない、学生時代はいじめの傍観者で先生に気に入られていたような人がいじめている。

私は、学生時代にいじめに関わって、多くの嫌な思いをしてそのおかげか、わざわざ標的を見つけて罵倒するようなことはなくなった。
思うだけで、わざわざ口にすることはなくなった。

特に職場では、新人なんてできない方が当たり前と思っていい。

それなのに、できていないことをいいことに、人格否定にまで及ぶ悪口を言うのである。

私もその人が入職した当初は、距離感が近く、生意気でなんだこいつと思っていたし、何度か上司に相談した。
しかしそのころは皆その人に対して優しくしていたのである。
半年近くたったころになって、悪口を言い始めた。
いい顔して悪口を言うなんて、まだそんなところに立っている人がいたのかと驚いた。
私はむしろ、その人がどういう人なのか理解し始め、どうしたらその人がうまく仕事をできるのかを考えるべきだと思っていたから、余計驚いた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?