寝落ち

最近、睡眠時間があまりとれなくて、どこでも寝てしまいます。
前から、どこでも寝られると言ってきましたが、ここのところは寝られるを通り越して「寝落ち」状態になることがしばしば。

かなり危険ですね、この状況は。
生活リズムの改善をすれば、と、端ではそう言ってきますが、これがなかなかどうして手強いんです。

寝貯めをしてみました。休みの日に徹底的に寝てみたのです。昼間は本当に快適によく眠れます。こんなにも寝られるのかと思うほどです。
そして、そんな日の夜も、きっちりと眠れます。眠りが足らないわけではないと、思うほど寝ているのですが、それでも、ふっとした瞬間に寝落ちをして、柱に頭をぶつけるなど、しょっちゅうです。

いよいよ年齢からくる衰えかなんて考えたくもありません。
そこで、昼間はがんがんと歩くことにしてみました。運動すれば疲れ→疲れれば寝て→寝ればしっかりと起きられるのサイクルを暫く試してみました。

すると、寝落ちはぐっと減りました。こんなに簡単に改善できるんだと、今度は友人知人にもこの話をしてみましたら、意外な答えが。
「最近、顔のツヤが良くなってきたね。」
「少し前より、背筋が伸びたんじゃない。」

何のことは無い、体を動かすことを億劫がっていただけだったんです。
いやですね、こういう「億劫がる」こと自体が、老化の入り口とさんざん書物で目にしているのに、それが現実に生かされていないと。

そう考えてみると、頭では分かっていても、体の動きには反映していないことが多いのが、現代の生活のリズムの特徴かもしれないと思うようになってきました。
そう、寝落ちは、現代に生きる人たちへの全般的な警鐘なのではないかということです。

居眠り運転が悪者にされています。そのこと自体は悪いことです。
でも、その根源を作っているのが、夜でも明るくいつでも騒げる環境を簡単に手に入れられるようにしてしまった、人類の欲望の別の形で自然のリズムが反逆する姿イコール寝落ちだと思います。

さぁ、今日は寝落ちする前に床に就くことにします。明日のために………。

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