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オートローテーション

ヘリコプターの写真とオートローテーション?
いったい何のことなんでしょう。ヒントを一つ:グライダー。
もっと、わからなくなった?では、もう一つヒント:旅客機のエンジンが全部止まってしまった。

では、答えを!
タイトル写真は、自衛隊の北宇都宮駐屯地での、ヘリコプターの訓練の一コマです。40秒弱の動画の一シーンです。
オリジナルのURL:https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%20%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%BC&mid=426AD699A4861FBBD2FD426AD699A4861FBBD2FD&ajaxhist=0

ヘリコプターはエンジンが止まったら、たちまち墜落するというイメージをお持ちの方も多いと聞きますが、ローターとエンジンを切り離し、機体が落下するときに受ける下からの空気の流れを、ローターで受け止めます。
すると、ローターは回転し始め、浮き上がるほどの揚力は生み出せませんが、グライダーの翼と同じ働きをローターにさせて、落下速度を緩めることができるのです。

前進速度を上手にコントロ―ルして、着陸寸前で、ローターの角度を調整して、やや機首を上げながら、機体の下のスキッドあるいは車輪で、スライディングするように着陸します。
この訓練は、理屈ではある程度理解したとしても、いざやる段になったら、訓練生は怖いでしょうね。そして、教官は極度の緊張を強いられるでしょうね。でも、やらなければ、実際にそういった状況に陥った時に対処しなければならないわけです。

今回の機体は、ローターの直径が大きので、見ている分には割と余裕が感じられますが、安い機体だと落下速度がさほどには減少しないので、見ていてはらはらします。(ロビンソンのR-22など)

航空機のパイロットの訓練は、時折、テレビの取材で見る機会が有りますが、ヘリコプターのそれはあまり表に出てきません。
テレ東あたりが、このドキュメントを放映してくれたらなんて思います。

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