【News:総合=「ずたずたになった地球に、ジャック・バウアー、今こそあなたが必要だ!」 『 24 -TWENTY FOUR- 』シリーズ再始動に向けた本当の現状をまとめた(2020)】
テロリストたちとの24時間の闘いをリアルタイムで描き、世界的な大ヒットシリーズとなった海外ドラマの決定版「24 -TWENTY FOUR- 」。日本版として正式に許諾を受けたテレビ朝日系連続ドラマ「24 JAPAN」が10月9日からスタートしたのに伴い、ブログの開始から一貫して本家「24 -TWENTY FOUR- 」の動きをウォッチし報道してきた当ブログ「SEVEN HEARTS」の過去記事にアクセスが集中する事態が起きている。ネット内では現在、「あの出演俳優はいまどうしている」といった「あの人は今」視点の後ろ向きな記事があふれかえっているが、常に新シリーズ再開への展望を探ってきたブログ「SEVEN HEARTS」は例え「夢を見るな」と言われても、主人公ジャック・バウアーを演じてきた米国の俳優、キーファー・サザーランド(Kiefer Sutherland)の復帰によるシリーズ本編再始動に向けての記事を提供していきたい。サザーランド本人も最近、インタビューでシリーズの再開と自身の復帰を強く望む発言をしたばかり。さあ、機は熟してきた。ずたずたになった地球に、ジャック・バウアー、今こそあなたが必要だ!。「 24 -TWENTY FOUR- 」シリーズ再始動に向けた本当の現状をまとめた。(写真はドラマ「24 -TWENTY FOUR- 」シリーズとは関係ありません。イメージです)
★続きは阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも読めます=ブログでのみ「24 -TWENTY FOUR- 」シリーズの場面写真など関連画像3枚も掲載しています
「24-TWENTY FOUR-」シリーズは、2001年に米国で放送がスタート。大統領直轄のテロ対策組織として設置されたテロ対策ユニット(CTU)の敏腕捜査官ジャック・バウアーが、米国陸軍特殊部隊デルタ・フォースなどで身につけた数々の戦闘能力をフルに活用して、大統領や大統領候補、外国要人の暗殺、核兵器強奪や核爆発による混乱を狙うテロリストなどの攻撃を知力体力を駆使して阻止する物語。米国をはじめ日本など世界中で人気が爆発し、日本語字幕付けや吹き替えのために1年以上も待たされる日本では各シーズンのレンタル開始日前夜からTSUTAYAなどのショップに長蛇の列ができるなど特に熱狂的なファンを生んだ。
シーズン8放送中の2010年にテレビシリーズの打ち切りが発表されたが、その後、以前からサザーランド自身もインタビューなどで言及していた映画化が暗礁に乗り上げ、再びシリーズ復活が急浮上。2013年5月に制作元のFOXがシリーズの継続と最新シリーズ「24:Live Another Day」の制作開始を発表し、2014年5月に全米で放送された。2014年7月16日に全12回の放送を終了。日本での発売&レンタルも2015年3月4日に始まった。これまでの切れ味を失わず、新たな展開にも挑んでいるとして、日米いずれの国でもファンや関係者から高い評価を得た。
そして「24-TWENTY FOUR-」本体シリーズの打ち切りや継続などの判断を打ち出さないまま、スピンオフの新シリーズとして「24 -TWENTY FOUR- レガシー」が企画され、米国時間2017年2月5日にスーパーボウルが放送された後に全米で放送がスタート。視聴者数などが好調だった場合はシリーズ化され、復活が暗礁に乗り上げていた「24-TWENTY FOUR-」本体シリーズに代わってメインのシリーズになることも考えられたが、評判は芳しくなく、1シーズン限りで打ち切りが決まった。
スピンオフの不評によってシリーズの完全終了が危惧される一方で、新たなスピンオフなどさまざまな企画が浮上。映画版の製作も本格的な動きには至らず、シリーズの続行は暗礁に乗り上げていた。
昨年までにバウアーの若き日を描くシリーズや、「24-TWENTY FOUR-」のリアルタイムシフトを活かした法廷サスペンスものなどが企画されたが、いずれも中止に追い込まれた。
しかし今年に入って、2018年から米国で放送されているドラマ「レジデント 型破りな天才研修医」を手掛けるトッド・ハーサンを製作総指揮に米20世紀FOXテレビ内を中心にして新たなシーズン制作の動きがあることが表面化。オリジナル版を手掛けたハワード・ゴードンや米FOXエンターテイメントのマイケル・ソーン社長ら関係者も企画があることを大筋で認めるなど、シリーズ再開に向けた気運が高まっていた。
しかもその新企画は、ジャック・バウアーだけでなく、これまでのシーズンで活躍したキャラクターのうちかなりの数の役柄が登場するとされており、スピンオフなどの関連企画ではない、ファンが待ち望む最も本格的な企画とあって、期待が高まった。
ただシリーズ再開に向けて最大の難関はサザーランド自身。なにしろ、サザーランドは「24:Live Another Day」終了後、いったんはバウアー役への意欲を失い、復帰に否定的な発言を連発。得意だったカントリー音楽の歌手としてもプロデビューし、世界ツアーに出るなどバウアー役とはどんどん遠ざかっていたからだ。
しかし、そのサザーランドは数年前から否定的な発言を封印する方向に転じ、今年8月に発売されたピープル誌やフォーブス誌とのインタビューで、シリーズの再開と自身の復帰を強く望んでいることを明かした。
サザーランドは米ピープル誌やフォーブス誌でのインタビューに対して 「長いこと映画化を望んできたけど、実現できていない」とシリーズ進行中からサザーランド自身も関わって来た映画化が何度も挫折していることを苦々しく振り返り「正直に言うと、僕にとって『24』の新作のフォーマットよりも物語のクオリティーの方が重要なんだ。2時間で伝えられる素晴らしい物語を誰かが思いつけば、映画にするけど、24時間になりうる素晴らしい物語なら、テレビ番組にするよ」と、プロットやシナリオなど物語の内容やアイデア次第で映画やドラマなどのフォーマット(発出形式)を決めればいいという考えを示した。
「24 -TWENTY FOUR- 」は「贈り物だった」と自分にとってとてつもない喜びをもたらしたものであることを強調。「俳優として『24-TWENTY FOUR-』は今まで体験した最もダイナミックな経験の1つであり続けている」と語った。テレビ界にとっても「テレビ業界の革命に寄与し、視聴者が一気見したくなるような質の高いドラマへの需要が高まった」と分析し、大絶賛している。
「一人のキャラクターが、あれほど短時間でそういったハイとローを経験できたなんて贈り物だ。そんなことができる設定なんて他にあまりないし、それが、とても楽しく、挑戦的で、エキサイティングなんだ」と栄光から絶望までが一人のキャラクターの中で表現できる「24 -TWENTY FOUR- 」のアイデアの素晴らしさを指摘した。さらに「9つものシーズンがあり、成功した作品としての位置を確立している。だから、それにダメージを与えるようなことはしたくないというのが難しい点だ」と、新しいアイデアがそれらの実績を台無しにしないようにしなければならない点を新作の注意点として挙げた。
サザーランドは、これまでのシリーズやスピンオフ作品でエグゼクティブ・プロデューサーも務めており、主演俳優でもあることから、サザーランドへの事前打診を済ませていない段階でFOXテレビや制作チームの幹部が裏での動きを明かすことは考えられず、今年に入っての動きについても、既に企画の共同作業に加わっている可能性さえある。その上での復帰熱望発言だけに、これまでとは比べものにならないほど信憑性があると言える。
ゴードンは今年1月にシリーズ再開への動きが報道された際に、「2カ月以内に何らかの発表をする可能性」を示唆したが、その直後に新型コロナウイルスが中国から世界各地へと感染拡大し、パンデミック(世界的大流行)に発展。感染拡大防止の観点から映画やドラマの撮影が次々と中止になり、新作ドラマの撮影計画が立てづらくなったため、現時点では企画の進行も一時中断を余儀なくされているとみられる。
世界的な大ヒットが至上命題なだけに、各国での放送日程からBlu-ray・DVDの発売時期まで綿密な戦略が必要で、軽々な進行や見切り発車的クランクインはありえないところ。
ファンが心配しているのは、長引くコロナ禍で、キャストやスタッフの心が折れないかどうか。
プロデューサーらにはその心配はないが、主要キャラクターが揃えられないから断念するという事態も考えられないことはない。
ただし最も重要なサザーランドは米国にとって最悪の時期となった春から夏にかけてをほとんど終えた8月の発言だけに、これから心が折れる可能性は低いだろう。
サザーランド自身も話しているように、最も重要なのは、新しいシーズンの中身。ジャック・バウアーが再登場する米国や世界にとっての必然性と物語としての完成度の高さが問題だ。「2時間で伝えられる素晴らしい物語を誰かが思いつけば映画に、24時間になりうる素晴らしい物語ならテレビ番組に」(サザーランド)という柔軟性も必要だろう。
サザーランドは「24:Live Another Day」の直前に出演したドラマ「TOUCH/タッチ」や、プロデューサーとして加わった「24 -TWENTY FOUR- レガシー」と同時期に出演したドラマ「サバイバー:宿命の大統領」など良質な作品に恵まれており、俳優としては順調。それでもあえて「24 -TWENTY FOUR- 」の本体の再始動を熱望してくれているのだから、絶対に実現させなければならない。
私も来日時にインタビューをしたことがある米女優、メアリー・リン・ライスカブ演じる情報戦の相棒、クロエ・オブライエンの位置づけをはじめ、シーズン5で死んだと思われていたのが、シーズン7ではバウアーらの敵となり最後には拘束。ショートストーリーの「独房から」で脱獄に成功し、「24 -TWENTY FOUR- レガシー」では犯罪の痕跡を消す「掃除屋」として登場するなど変転の多いバウアーのかつての盟友トニー・アルメイダ(カルロス・バーナード)がストーリーの中心に戻って来るのかも新シーズンの評価に直結する要素。ジャック・バウアー自身も劇中ではロシアに連れていかれているため、ロシアの刑務所でいじめ抜かれているはず。どのような形でまた最前線に戻って来るのかも肝になって来る。
私自身、シーズン1の米国での放送時からこのドラマに熱狂し、以降「24:Live Another Day」までブリッジストーリーを含めすべてをチェック。当ブログスタートの2012年以降、制作・放送のほとんどすべての動きを報じてきただけに、誰よりも思い入れが強い。また情報ウォッチの熟練度や情報の信憑性もいくつかの「24 -TWENTY FOUR- 」関連ブログの中では最上級にいるとの自負を持っている。
今後も関連組織のウォッチを続けるとともに、米国など各国の情報源との連携も強化し、シリーズ再開と新シーズンへのジャック・バウアー復帰に向けた情報を報じていくつもりだ。
ずたずたになった地球に、ジャック・バウアー、今こそあなたが必要だ!
阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」は、映画、演劇、音楽、ドラマ、漫画、現代アート、ウェブカルチャーなどに関するエンターテインメントコンテンツの批評やニュース、リポート、トピックなどで構成され、毎日数回更新しています。
わたくし阪清和は、エンタメ批評家・ブロガーとして、毎日更新の当ブログなどで映画・演劇・ドラマ・音楽・漫画・ウェブカルチャー・現代アートなどに関する作品批評や取材リポート、稽古場便り、オリジナル独占インタビュー、国内・海外のエンタメ情報・ニュース、受賞速報などを多数執筆する一方、一部のエンタメ関連の審査投票などに関わっています。
さらにインタビュアー、ライター、ジャーナリスト、編集者、アナウンサー、MCとして雑誌や新聞、Web媒体、公演パンフレット、劇場パブリシティ、劇団機関紙、劇団会員情報誌、ニュースリリース、プレイガイド向け宣材、演劇祭公式パンフレット、広告宣伝記事、公式ガイドブック、一般企業ホームページなどで幅広く、インタビュー、取材・執筆、パンフレット編集・進行管理、アナウンス、企画支援、文章・広報コンサルティング、アフタートークの司会進行などを手掛けています。現在、音楽の分野で海外の事業体とも連携の準備を進めています。今冬以降は全国の新聞で最新流行現象を追い掛ける連載記事もスタートします。今後も機会を見つけて活動のご報告をさせていただきたいと思います。わたくしの表現活動を理解していただく一助になれば幸いです。お時間のある時で結構ですので、ぜひご覧ください。
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