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世の中の「不」の解消にチャレンジし続けていく

セブン銀行は「お客さまの『あったらいいな』を超えて、日常の未来を生みだし続ける。」をパーパスに掲げ、革新的なサービスを次々と打ち出してきた。そんな同社の最前線の取り組みに迫るシリーズ企画。第5回は、お仕事紹介サービス「スマジョブ」などの人材派遣・人材紹介事業を運営する株式会社エントリー代表取締役寺本潤氏をお迎えし、これまで両社が共創した取り組みや、今後の事業展望などについて、セブン銀行代表取締役社長松橋正明氏と語り合った。

※日経ビジネス 2024年8月26日号に掲載
※日経ビジネス電子版 2024年8月26日~9月22日まで掲載


「ATM窓口」サービスを金融機関以外で初めて導入

松橋 「ATMがあらゆる手続きの窓口となる」という構想のもと、2023年9月にスタートしたのがセブン銀行の第4世代ATM(新型ATM)による「ATM窓口」です。エントリーさんには2024年6月、金融機関以外では初めてこのサービスを導入していただきました。

寺本 当社としても「こんなサービスがあったらいいな」と考えていたタイミングだったので、まさに“渡りに船”でした。というのも、当社のお仕事紹介サービス「スマジョブ」に留学生をはじめとする外国人の方が会員登録する場合、従来は在留カードなどの本人確認書類を持参し、対面で手続きを行っていただく必要がありました。その手続きに対応できるのは全国で数カ所の事務所に限られており、そこへわざわざ来ていただく必要があったのです。それが「ATM窓口」を導入したことで、全国20,000台以上のセブン銀行新型ATMで、原則24時間365日、本人確認の手続きができるようになりました。もはや全国のセブン銀行新型ATMが「スマジョブ」の登録会場になったに等しく、本当に画期的なことです。

松橋 「ATM窓口」は、セブン銀行ATMがあらゆる手続き・認証の窓口となり、人と社会をつなぐ「+Connect(プラスコネクト)」の中心となるサービスです。これまでは地域金融機関を中心とした金融機関さまに採用いただいており、すでに19社が導入、あるいは導入合意済みです。一方、サービス導入に向けた実証実験では、非金融の企業さまにも参画いただいていましたが、正式採用にはもう少し時間がかかると思っていました。そんな中、貴社には我々の想定よりも大幅に早い段階で採用を決定いただきました。さらに金融機関での「口座開設」や「情報更新」といった用途をメインに想定していた中で、「アルバイトに必要な本人確認書類をATM経由で提出する」という、新たな「ATM窓口」の使い方を見出していただき「+Connect(プラスコネクト)」の将来性や拡張性に一層確信が持てました。採用後、「スマジョブ」登録者や社内から、どのような反応や変化がありましたか。

寺本 サービス開始当日からほぼ毎日、ATM経由で本人確認書類を提出いただいているので、やはり待ち望まれていたサービスであったことを実感しています。また従来は、在留カードなどを当社のスタッフが目視で確認しており、大きな作業負荷になっていました。それをATMという信頼度の高いチャネルで行えるようになったことで、社内からは、業務効率化に加え不正な手続きの排除にも貢献できていると好評です。

松橋 金融機関向けに提供している「ATM窓口」は、銀行窓口が開いていない時間帯での利用が約7割を占めます。恐らく留学生の皆さんも日中は学業が忙しく、夜間や休日に本人確認手続きをするケースが多いでしょう。また導入先さまにとっても、取得した個人情報は、紙ではなくデジタル化して保存されるので、情報管理も行っていただきやすいと思います。

寺本 日本の労働力不足は深刻で、海外からの労働力に頼らざるを得ない業種も少なくありません。例えば、夜間のアルバイトでは、なかなか日本人の学生が集まりにくい状況です。一方で留学生は、週28時間という就労時間制限があるため、時給が割高な夜間のアルバイトが好まれる傾向にあります。「ATM窓口」の導入で、留学生を始めとする外国人の方の「働きたい」というニーズに応えるとともに、国内の労働力不足の解消に貢献したいと思います。

エントリー社との共創で社会に新たな価値を創出

松橋 貴社はセブン銀行が提供する「リアルタイム振込」のファーストユーザーの1社です。これは当日働いた分の給与振り込み申請を24時間365日受付、最短1時間以内にセブン銀行口座に振込むサービス。「スマジョブ」登録者の利便性向上に役立てたのであれば光栄です。

寺本 2017年12月のサービスインでした。直後より「スマジョブ」登録者のうち多くの方が、セブン銀行口座へ当日分の給与振込みの申請を行ったことから、「給与即払い」はニーズの高いサービスであることを確信しました。私は前職の派遣会社で勤務していた頃から「給与即払い」のニーズに応えたいと考えており、「リアルタイム振込」でその想いをようやく具現化できました。

松橋 いまや短期バイトは「即払い」が当たり前になりつつあります。この流れを最初に作ったのは貴社でしょう。最初にお会いした時から寺本社長は、労働分野における課題解決に強い使命感をお持ちでした。セブン銀行のテクノロジーが貴社のサービス向上や課題解決に貢献し、社会に新たな価値を創出したという意味で、当社にとっても非常にうれしい取り組みでした。

寺本 セブン銀行は、「こんなサービスがあったらいいな」というときにいつも手を差し伸べてくれる存在です。昨今では派遣先のオフィスや店舗、倉庫などへの入室・入館のセキュリティが極めて厳重になっています。ATMで在留カード等を提出し、しっかりと本人確認を行った労働者であれば、当社のクライアント企業にとっても安心感が高まるでしょう。さらにATMで認証した顔画像やデバイスを利用して入退館が行えるようになればすごく便利だと思います。

松橋 ありがとうございます。新型ATMは、カメラと本人確認書類の読み取り機能が搭載されているので、本人確認が必要なあらゆる手続きに活用いただけます。提携できる業種・企業は無限にあると考えており、寺本社長がいまお話しされたような利用シーンでも効果を発揮するでしょう。また、ホテルのチェックインや定期券の購入、SIMの申し込み、行政の手続きなどにも活用できると思います。すでにいくつかの企業・自治体とともにサービスの実現に向け、検討に着手しています。

寺本 アメリカやインドネシア、フィリピン、マレーシアなど、セブン銀行は海外進出にも積極的ですよね。当社は現在、ベトナムのハノイに支店を構えていますが、今後は海外展開にもっと注力していく予定。海外戦略に関しても、相談に乗ってほしいと思います。

松橋 ぜひご一緒させてください。当社は創業以来、お客さまの「あったらいいな」を超えるサービスを提供することを使命に業容を拡大してきました。今後も「お客さまの立場になる」という基本姿勢を忘れずに潜在ニーズを引き出し、世の中の「不」を解消することにチャレンジし続けていきます。

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