Xmasの夜に-2
辺りは変わらず真っ暗闇のまま、余計に緊張が増す。
でも、言わなければいけない。
『私、私ね、赤ちゃんが出来たの……。』
怖くて顔を見れずギュッと目を瞑ってしまう。
すると、ふわりと賢慮がちに抱きしめられた。
『ありがとう!嬉しい!』
『ほ、本当に?』
私の返し優しく微笑み返し、もう一度私の目の前で跪きながら手を取る。
『明香さん、俺と結婚して下さい。そして、子供と一緒に3人で幸せになろう!』
『……はい!』
もう、迷いも後悔もない、私はこの人の側にいたい!
光司は、そっと私の手に指輪を付ける。
私は今度は嬉し泣きしながらとびきりの笑顔を光司に向けた、するとそっと優しいキスをして2人で照れ笑いする。
シャン シャン シャン♪
また鈴の音がしてふと夜空を見上げると、見た事もない様な無数の星がキラキラと輝いて、まるで私達を祝福しているみたいだ。
あまりの美しさに見惚れていると、視界の隅で何かが横切った。
えっ?!
それは、光を纏い光の風をなびかせながら通り過ぎて行く。
そして、私にウィンクして遠く彼方に消えて行った。
うそっ!?
ま、まさかね…。
これが私達2人の不思議な奇跡のお話。
輝く星が光を帯びながら流れている時は、もしかしたらサンタクロースがあなたの側に来ているのかもしれません。
この瞬間、皆んなが空を見上げて笑顔になれる。
最高のプレゼント。
あなたにも届きますように✨
Merry Christmas!!
ーー完ーー
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