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8番目の星ー後2ー

『……と言うのが私が体験したお話です』

ウィズは忙しなくメモを書き込んでいる。
頭がぼぅーとする、目の前でカリカリと何やら書き込んでいる少女に視線を向ける。私より年下に見えるその少女は金色の髪色にショートがよく似合う、銀色の薄いメガネをかけている。顔立ちはとても大人びていて綺麗に整っていた。

『ちいさいおじさん!萌えキャラですね!!私もぜひ会ってみたいです』

ウィズは目をキラキラさせて興奮気味に話す。

萌えキャラ?ちょっと意味わかんない…。
同じ妖精ならウィズの様な綺麗な顔の方が良いんだけど…。

『えっと、こんな話しで良かったですか??』
『えぇ!とっても参考になりました。本当に不思議なお話しでした、有難うございます。』
『あっ、髪にゴミが……』

何気なく髪についたゴミを取ろうと手を伸ばすと、ウィズは恐怖の表情で後ろに飛び退いた。

えぇ……そんなに拒絶しなくても良いのに…。

『ご、ごめんなさい。つい…。こちらではあまり不用意に触れ合ったりしないものでして…。失礼いたしました。』

どう言う意味??

そう思うと同時にまた頭がぼぅとして私は眠りについた。


ふぅ〜、ついついいつもの癖が出てしまいました。こちらでは空気汚染が進んでおり特殊なヘルメット無しでは外には出れないのです。そして不用意に触れ合うのも禁じられているのです、たとえ親子であっても。

彼女が無事帰還したのを確認し次の来訪者のために準備を進める、なかなか良い話しばかりで本当に助かります。

第1の星はまだ空気が綺麗なんですね、羨ましいばかりです。

さて、お次はどんなお話しが聞けるのでしょうか??


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