見出し画像

おいで安オーダー

日々刻々と変動する為替レートではありますが、そもそも誰がどう決めてるのかは知らんが、このところ日本円が安く取引されている。

『日本イジメ』とは言わないが、『ビックマック900円』なアメリカ様の経済状況を考えると少々思うところはある。

ただ、『インバウンド』の面では概ねウケが良く、欧州からの長期ステイやアジアの若い旅行者、ここぞとばかり海外からの旅行者が日本を訪れ都市部のビジネスホテルの価格も軒並み引っ張られ高騰し続けている。

新規開拓する土地も無い京都市では、シナのバイヤーが古民家を買いつけ『民泊』として運営したり、商業ビルをホテルにイノベーションしたり、アジア化の波が静かに押し寄せている。

一方、海外から資材を買い付けたり製品を販売する産業界は忸怩たる思いでしょうね?どんなにいいもの作っても自動的に『そんな値段』でしか買ってくれないんですからね?

『半導体工場』

半導体草創期、日本製の半導体がバカ売れした。性能が良く故障もしない。おまけにリーズナブルである。世界は日本製の半導体を買いまくった。

半導体という生産業の核になっていくであろう分野で先んじてシェアを取りたいアメリカ様は『日本がダンピング(不当に価格競争を仕掛ける)してシェアを獲得している』と日本政府に外交的圧力を仕掛けた。

『ウォー・ギルト・インフォーメーション・プログラム(WGIP)』に毒された世代の政治家が、アメリカ様と真っ向やりあえるハズなぞ無く、あえなく『日米半導体協定』という不条理な協定を結ぶこととなり、日本の半導体ビジネスは一気に斜陽した。

まるで『第二の終戦』であり『無抵抗敗戦』である。

この『日米半導体協定』に限らず、日本が調子良くなるとアメリカが横槍を入れるのはある意味『お家芸』的なところもあり、『小麦作るな。アメリカから買え。』『麻を作るな。綿を買え。』から始まった戦後の日米関係は、たとえ原因が『円高』であっても、対日赤字が続けば『オレンジ買え』『鉄鋼買え』果ては『スーパー301K発動すっぞ!』と脅迫が基本線という『ヤクザのみかじめ料』とほぼ同意である。

そんな関係の国は世界中探してもどこにもない。

一刻も早くこの『戦後レジューム』からの脱却を図らないと子や孫も窮屈な生活を続けざるを得なくなる。

『半導体工場』

日本を『圧力』一つで黙らせることが出来るアメリカも、さすがにシナに『恫喝』は通用せず、『米中半導体戦争』は過熱していくのだが、低価格で凌駕する台湾製半導体はあれよあれよと世界のシェアを獲得していく…いや、っつーか、アメリカって何なら上手に出来るの?

『出口の見えない円安』

台湾の半導体会社が熊本へ、北海道へと半導体生産工場を建設する。地元はもちろん、親日国でもある台湾の『助け舟』にも思えるニュースではありますが、アメリカ様はいい気はしないだろうな?ある意味『ざまぁ』マターではあるが…

ただ一点、腑に落ちないのは『スパイ法の無い日本に半導体の工場を持ってくる』ということ。

台湾にとっても主力事業であるはずの半導体生産を日本に移設する意味が果たして何なのか?

『シナの管理下から脱却したい』のか『直接的にアメリカと交渉する』ためなのか真意は測りかねるが、国家機密と言ってもいい半導体製造に関わるそのすべてをスパイ法が無い日本でおおっぴらにする気が知れない。

それが『もう用済みの規格の半導体しか作らない』のであるとしてもだ。

そして尻尾をブンブン振って大喜びする日本の地方自治、政治、産業界でございます。

最早、戦後レジュームからの脱却へと戦う意思は無いようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?